腸内環境を整えるといいことは? その2
こんばんは!
おうちケアサポート獣医師 涼子です。
今日も前回に続き、「腸内環境の大切さ」についてお伝えしたいと思います。
腸内環境の大切さ、を改めて確認するために、
「脳で悩むな!腸で考えなさい・・・心のモヤモヤは腸が解決・・・」 藤田紘一郎著
を読みました。
この藤田先生、ずいぶん前に「笑うカイチュウ」という書籍で話題になった先生です。
(覚えてる方、いらっしゃいますかね?)
先生は、世界各国で人の便を採取し、研究してきたとか・・・ (^_^;)
すごいですね。
この本に主に書かれていること、それは・・・
『幸せホルモンの材料を作り脳へ送り出しているのが腸』
ということなんです!
幸せホルモンと言われるのが「セロトニン」。
このセロトニン、うつ病の患者さんには少ないのだとか。
人の体内のセロトニン量は全体で10mgほどで、
そのうちの90%が腸に存在しているのです。
腸で作られるセロトニンの量が減ると、
脳で働くセロトニンの量も減り、
幸福感がうすくなります。
反対に、腸内でセロトニンの合成力が増せば、
脳内のセロトニン量も増え、
それに伴い幸福感を増すことができるのです。
セロトニンを増やすことと、腸内環境がどう関係しているのか?というと。。。
セロトニンは、
たんぱく質が分解されて取り出されたアミノ酸というものから、
ビタミン類や補酵素の力を借りて合成されます。
たんぱく質を分解するのにも、
食べた野菜や果物からビタミンやミネラルを取り出し吸収するのも、
腸内細菌の働きがあってこそなんです!
腸内の細菌たち=腸内フローラとか腸内細菌叢とかいいますが、
この菌の数が多く、多様性に富んでいるほど、
セロトニンの生成量が多くなります。
では、腸内細菌たちを育てるにはどうしたらいいのでしょうか?
①腸内細菌のエサとなる「食物繊維」をとる
②発酵食品をとる
③オリゴ糖をとる
です。
①食物繊維が豊富な食べ物といえば、野菜、海藻類、キノコ類、豆類です。
②発酵食品には腸内細菌と同じような仲間の菌がたくさん住んでいます。
仲間の菌や死骸が入ってくると、腸内細菌の働きが活性化してたくさん増えます。
③オリゴ糖は善玉菌の大好きなエサで、きな粉・ゴボウ・納豆・ハチミツなどに多く含まれています。
以上のようなことを意識して、
ご自分が口にするものを選ぶと腸内細菌たちも喜んで、
幸せ〜♡な気持ちが高まってくるでしょう。
そして、飼い主さんがニコニコ幸せなことは、
わんちゃん・ねこちゃんにもしっかり伝わってますから、
みんなが一緒に幸せになれますね♡
https://resast.jp/events/375071