膝に、こどものぬくもりと重さを感じた時間
2019.10.03 21:39
保育園で、卒園のお祝いに本をもらった。
自分ではじめて選んだ一冊。
思い出したら気になって、探して買ってしまった。
「オオカミ王ロボ」
みんなこのシリーズに中から選んだんだけど
なぜ、私は小動物じゃなくオオカミを選んだのか。
その時の気持ちは、もうわからない。
ふと、青い表紙が好きだったのかもと、他の絵本と並べてみた。
あ、納得(笑)
数十年ぶりに読み返して、覚えてない話だった。
孤高の狼の話ではなく
群れを率いる狼の夫婦愛と、人間との戦い。
かしこい狼と残酷な人間。
なぜこれが、枕元に置くほど好きだったのか。
先日誘われて参加したお話会。
長い間、地域に根ざしていた本屋の店主のお話。
行ったことはないお店だけど
昔の記憶が蘇ってきた。
保育園で、毎日読んでもらった絵本の数々。
ロングセラーの絵本は今でも見かける。
読み聞かせの時間、好きだったこどもの私。
そして母の私は、短期間だけど息子に読み聞かせていた。
繰り返し繰り返し、同じ本を読むことをせがまれた。
早く寝てよーと思いつつ
今ではみることのない、キラキラした目を私に注いでたっけ。
お話会でのひとこま。
目の前で、こんな様子を見ながら、ほっこり。
絵本と、このふれあうひととき。
少子化、ワンオペ育児、こそだてのマイナス面ばかり
取り上げられがちだけど
成長とともに失われるこの時間のかけがえなさは
あとからしみじみわかる。
あのね、ほんとにすぐ大きくなって手から離れてしまうから
イライラしたり、思い通りにならないことも多いけど
それすらも時が経てばいい思い出になります。
だから?といわれるかも知れないけど
今はこのちいさなぬくもりが、懐かしくてしかたない。
そんなつぶやき。
お気に入りの絵本。
私の記憶ではこれ、覚えてるのかなぁ。