男性への不信と怒りが癒えると
(ご本人の許可を取って掲載しています)
Tさん(仮)はワークショップでお会いした限り、
とても女性的なところを持ったチャーミングな方でした。
が、普段の生活ではその一面はほとんど完全に隠して生きてきたそうです。
女性中心の仕事に就き、仕事でも自分でなんでもできる人として生きてきて、
男性に頼ることは一切せず、男性に心を許すこともありませんでした。
その結果というか、それもあってというか、
ずっとパートナーもいなくて、
でもやっと最近パートナーが欲しいと思えるようになってきたところ。
そこで色々取り組んでいたのですが、
どうにも普段の生活では変化を起こせないでいました。
日常生活になると、やはりこれまで通り女性らしさを押し殺して、
自分でなんでもできる人として振舞って、
男性と出会いそうな場所も避けて来て、結果、
これまで通り男性の気配のない生活が続いていました。
女性は男性の行為・好意を受け取って喜ぶだけで、
好かれてしまうことを知っていても、
どうにもそんな風に心を開けずにいました。
パートナーが欲しい。素敵な関係を築きたい。
その想いと同時に、男性への根深い不信と怒りがあって、
ずっと引き裂かれた状況だったのです。
***
実はTさんには、ずっと誰にも言えなかった出来事がありました。
ほんとうに小さな子どもだった時のその出来事がきっかけで、
男性に対して、
決して信じられないという不信感と怒りを持つようになった。
その出来事の詳細はここでは語らないのですが、
なんらかそうした出来事がきっかけで、
男性への不信と怒りを抱えている女性は、
それなりの数いると僕は感じています。
そしてTさんはその出来事について、
どこかでずっと自分に落ち度があったのではないかと
自分を責めていたのでした。
だから誰にも言えないし、
どうにも未消化なまま長い年月が過ぎていた。
***
それがグループレッスンで、
信頼できる仲間たちと過ごしてきたある日、
自分は何も悪くなかったとはっきりわかる時が来ました。
あの時の私は、何も悪くなかった。私が自分を責める必要は何もなかったんだ。
そう気づき、そのことをシェアしたら仲間たちが次々に、
そうだよ、Tさんは何一つ悪くなかったよ。と、
一緒にその声に力を与えてくれ、Tさんと皆で泣きました。
***
そんな出来事があってから、
転職活動をしていたある時、
パリッと素敵な女性的なスーツを着て、
とある会社の面接に行った時のこと。
その建物のエレベーターに乗ると、
自分以外はスーツの男性が何人も乗って来ました。
少し前までのTさんなら、
この時点で「もう無理っ!」となるところでしたが、
そのときは彼らのことを余裕を持って見ることができただけでなく、
「うふふっ(ちょっといいかも)」
みたいな気持ちになってる自分に気づきました。
わぁ、わたしこんなふうに思えるようになったんだ!って。
***
こうして彼女は、自分の中での男性への不信と怒りを手放して行きました。
これで全て済んだかどうかはわからないけれど、
これ以降、素直に男性に助けて欲しいと言えるようになったり、
その助けを受け取れるようになったり、
ちょっとうまくいかないことがあっても、
前のように
「こんなに頑張ってるのに、なんでみんな分かってくれないんだ!」
という気持ちではなく、自分のことをニュートラルに眺めて、
「そんなふうに感じてるのね。そう思ったんだね。」
と自分に言ってあげられるようになったそうです。
もともととても豊かな感受性を持っているTさん、
きっとこれから素敵な男性に出会って、
素敵なパートナーシップを築かれることでしょう。
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ちなみにこれは少人数限定のオンライングループ、
「理想のパートナーに出会うためのグループレッスン全4回」での出来事。
次回は10/16スタートです。
https://www.reservestock.jp/events/378321