冬の春
2016.04.10 22:38
そういえばあの人は雪男だった
雪の降る日には必ずやって来た
あの冬には寒かった記憶がない
まるで春の様に温かい冬だった
しかし全てが一変して崩壊した
それは本来、とても純朴な物語
優しくて儚くて…惨めで愚かで…
始まりと結末が結びつかなくて
読み手も書き手も苦しんでいた
どうか安らかな後書きを…
君といた冬を永遠の春と呼ぼう
二人の出逢いに一抹の意義を下さい
一人で越えた冬、一人で迎えた春
輪廻の果てにまた廻り逢えたなら