コンビニと軽減税率
5日、6日と、ここ岐阜市では、信長祭りが行われました、
お天気も良く、時折吹く風も少しきつめで、夏の残りの暑さを癒してくれました。
そんな中で、やはり注目は、武者行列と名古屋から来た鉄砲隊の演武です。
耳をつんざく火縄銃の銃声に誰もが驚きの声を上げます。
又、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀にちなんでマイケル富岡さんが、そして、トークショウでは、柴田理恵さんも来場しました。
どこもかしこも、普段は閑散とした街中が,この二日間は、都会の如くの人の賑わいでした。
◆コンビの軽減税率の現状
そんな中、当然コンビニでも、トイレもレジも行列をしなければなりませんでした。
軽食をそこで食べられるコーナーも、人で一杯。
壁に貼ってある張り紙には、「このコーナーを使われる方は、会計時にそれを言ってください。10%です」と言うような内容です。
皆、それをレジで言っているでしょうか。そのような感じではないようですが。
「店内で食べれば10%、そうでなければ8%」これが確実に行われていないと言う事でしょう。客からすれば、食べ終わるまでに左程時間が掛かるわけではないし、今までもそれが便利であったように、今更それをあえて分ける事のめんどうさを客も話しています。
店側も、あえてそれを注文すれば、顧客離れになることは理解しているとの事です。
顧客とトラブルを起こしてまでやるのかどうかでもあります。
勿論これが客側に定着すれば、この別制度はトラブルがなく行われるでしょう。
しかし、これも確実性があるかどうかでしょう。
誰しもが、「飲食は、8%と10%があって選択ができて助かる」と考えるのか「持ち帰りと店内で食べるのとに、税率を変えるのは面倒」と考えるかは、人それぞれでしょう。
2%の差と雖も、店によっては、今までと変わりなくやると言う事はあると言う事です。
コンビニと言うのはよほどでない限り、値引き販売はしない定価販売です。
24時間営業(最近はこれもやめている店もあります)・どこにでもある・車で乗り付けられる・ブランドによる信頼性からくる安心と気軽さ等の便利さを売る店です。
コンビニに関わらず、他の業種でもチェーン展開の店では、値引き販売のできない店(統一に値引きが出来ること店もある)・その店独自の特徴を出せない店などの場合、できることは、「どこも同じ店」による信頼を売る事です。故に、その分オーナーの個性を出せません。
一般の小売店においても、今迄も、消費税が上がっても、その分値引きすると言う店は有ります。
それをいつまでも出来るかどうかわかりませんが、少々赤字でも、客離れを選ぶよりはと言う考え方なのはどこもかしこもなのです。
そうでなくても、誰しもが、いいものを少しでも安く売るところに殺到する時代です。
店舗運営の本音と建て前とでも言いましょうか。
この場合、「法を守らない」と言うのではなくても「法を生かす」と言うのが正しい言い方かもしれません。
勿論、この考え方は、どのような企業においても同じです。「企業が生き残りをかける」とはこれでもあります。「ちょっとしたこと」にあります
◆キャッシュレス化とポイント還元
また、キャッシュレス化が進行して、それによるポイント還元によるお得を受けようとします。消費税が上がっても、その分ポイント還元で賄えるという触れ込みになります。
消費税の値上げが、以前の5%➡8%時の3%値上げ時の様な駆け込み需要はなく、今回の2%値上げや、軽減税税率の取り込み・幼児教育の無償化や低取得高齢者への給付金などがあり、以前とは違う消費の仕方になっていると言います。
とは言え、ポイント還元率が高い所ばかりでもありません。そもそも、ポイント1点が1円とは限らないので、ポイント交換品が、ポイントと同じ交換価値があるのは少ないのもあります。そして、ポイント交換の多くが、交換時期に期限があります。それを過ぎると損をする。しかし、交換できる品が欲しいものではない・もっといい交換品が欲しいとなるともっとポイントをためるために商品を買わねばならないと言ったことも起きています。
それでは、ポイントをもらうために商品を買っているようなものです。そこが企業側のねらい目でもありますが。
また、店によっては、「現金返還」のところもあります。
ポイント還元よりも、確実性があり・現金を受け取れると言う点では、すごい有難味です。
西洋では、キャッシュレス化が。常識化しているところも多いのですが、日本でもそうなるかどうか。
消費者にとってのキャッシュ化のデメリットは、全て確実に支払われていくと言う事です。
買ったもの使ったものの支払いですから当然な義務ですが、これは昔からあるように、「物の買いすぎ」に繋がりやす事なのです。
カードを使えば、支払いは「待ってくれません」。現金なら、今手元にない限り、欲しくても買わない。買えないのです。これが、自粛を促す一番の要素です。
カード使用と現金使用との併用は、全てをキャッシュ化にしない為に考える所でもあります。
かつてあった過度なカード支払いによる自己破産などの憂き目にあわないためにも・・です。故に、「リボ払い」も毛嫌いされています。
キャッシュカードは気軽さ・便利さにありますが、それは企業側にある便利さ・確実さに取って代わられていると言う部分を忘れがちです。