傷ついた感覚の中で。
2016.04.11 01:35
時々、傷ついた感覚を思い出す。
子どもたちの日常を護ることに
あくせくあくせくしているうちに
無防備に傷つく感覚をおかしなほど
忘れていくから。
信じてもらえてなかったことや
仲間にいれてもらえなかったことや
背を向けられたことや。
部屋の隅っこで
カーテンを体にぐるぐる巻きにして
誰にも気づかれないように
泣いてたんだ、あの日。
鼻の奥がツーンとして
胸がぎゅーって狭くなって
目が熱くなる。
抱きしめてくれる腕を待っていた。
傷ついた感覚の中で。
ふと、誰かにめちゃくちゃに
優しくしてもらいたくなるんだ。
ふと、誰かにめちゃくちゃに
愛してほしくなるんだ。
自分が母ちゃんになってしまったオトナは、 そんな風に愛を求めて泣くことが
なかなか難しいから
自らの優しさの海に
自分を泳がせてもいい。
時々は、そうやって自らの愛の中に
自分を泳がせてもいい。