プロフィール写真に首ったけ!
相談所も色々、会員も色々、仲人も色々です…。今日から、いわゆる “結婚相談所あるある” をお送りしていきます。日々の活動を通して、‟心に移りゆくよしなし事” を気の向くままに(気が向いたときに...)少しづつお話しして見たいと思います。
今日は、『プロフィール写真に首ったけ!』をお送りします。
まるでネット通販のカタログで商品を選ぶように、お相手写真を次から次へとめくり、好みのタイプを片っ端からお見合い申し込みをするのが25歳A君の毎日の日課になっています。これは私の個人的な感想ですが、A君に限らず4人に1人は殆どと言って良いほど、プロフの写真しか見てません。特に入会間もない男性は、その傾向が強い感じがいたします。
「どこを見て判断してるの?!」と聞くと、笑顔が素敵、可愛い、とにかく美人、肌が白い、色気がある、優しそう、清潔感がある、健康的、モデルさんみたい、芸能人の〇〇に似ている、初恋の女性に似ている、昔の彼女に似ている、等々…。色々とおっしゃてくれます。
案の定と言いますか、その25歳A君の場合、毎月50人以上申し込んでも、中々お相手からOKして貰えません。入会して1ヶ月が経とうとした頃に、やっと最初のお見合いが成立しました。これは奇跡かと思いました。“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる?!”A君これで自信を持ってしまったら幸せになれないよ!…。
やがてお見合い当日を迎えたA君はノリノリです!。「事前にレクチャーした内容を良く思い出して頑張ってね!」のメールに答えて曰く、「余裕で一発決めてきます!」。駅のホームでユンケル皇帝液でも一気飲みしたのでしょうか…。
このハイテンションが一番危険なんだよ!。の心配も空しく、A君は見事に舞い上がってしまい、私からの事前のレクチャーなどは何処か空の果てへ素っ飛んでしまい、それでも何とかお相手を楽しませようと、持ち前のサービス精神を発揮して、何と、あろうことか自分の事ばかり延々と喋りまくり、お相手の服装や髪型を褒めることすら出来ず、惨敗をやらかしてくれました!。
お見合いが終わって感想を聞くと、「綺麗な方で何か夢の様でした。少し写真と印象が違いましたが、問題ありません、とても素敵な方で、私の話に興味を持って良く聞いてくれたので、楽しい時間を過ごすことができました。是非お付き合いしたいと思います。」興奮冷めやらずのA君は、正に余裕のご発言です。
先方仲人様へは、後半部分の「とても素敵な方で、私の話に興味を持って良く聞いてくれたので、楽しい時間を過ごすことができました。是非お付き合いしたいと申して居ります。お二人のご縁が繋がれば幸いに存じます。よろしくお願いいたします。」と、お見合い終了後すぐに、速攻でご連絡をさせていただきました。
しかし、予想してたとは言え、先方仲人様からの良い返事はいただけませんでした。お気遣いいただいのか、中々理由を仰ってはくれませんでしたが、やっとお話をお聞きしてみると…。
①私と目も合わせず興味が無さそうに感じられた。
②“独りよがり”で自分の事ばかり話を聞かされて苦痛だった。
③アイスコーヒーを手に持ったまま、機関銃の様に喋り続け、適当に相槌を打つしか無かった。
④ご一緒した1時間がとても長く感じられた。
⑤次回の話が一切出なかったし、こちらからも出しませんでした。
等々…。轟沈&撃沈で、取り付く島もありませんでした。
25歳A君の初お見合いはこうして幕を閉じました。結果を本人へ話してみましたが、A君は反省するどころか、寧ろ意気揚々として、「いやいやドキドキでしたけど、楽しいお見合いでした。満足でした!。」と笑顔を絶やしません。ひょっとすると、とんでもない大物???。 自宅に帰ったA君は、早速顔写真の検索に没頭し、夜な夜なお見合い申し込みを10件以上送ってきました。何れも超が付く美人揃いのお顔立ちの方ばかりです!。やっぱり大物かも知れん!!と彼の魅力?!を再認識した一日でした。
“人は見かけによらぬもの”
A君、そろそろプロフも読みましょうね!。今日はこの辺で失礼します。