地球温暖化を解決することが問題の本質ではない。
ネット状の地球温暖化に関する議論を見ると、
温暖化に対してどうにか対策しないといけないという国際的な流れがある中で、
それに同調する方もいる一方、
○地球が熱くなったり寒くなったりするのは定期的に起こっている生理現象であって、人間とは関係がないし、なんかやって変えられるものでもない。
○CO2問題によって金儲けしようとしている人たちが煽ってるだけ
○CO2はそもそも地球温暖化とは関係ないという科学者も多い
というような論理で、この流れを懐疑的に思う人も多いみたい。
いや、それは違うでしょ。なんてことも思う部分もありますが、
まずあまのじゃくな僕としては、こういった議論とは別にちょっと違う視点での意見をまず提供したいと思います。
僕はいつも畑の中で起こっていることや、微生物の世界のことと、人間社会の中で起こっている出来事、宇宙で起こっていることなどを全て同じ構造として考えています。
僕が知る限りこの宇宙のものは全て入れ子構造になっていて、どのスケールでも本質は同じだと考えています。
なので、その本質の部分、変わり続ける世界の中でも変わらない理(ことわり)と呼ばれるような部分を捉えようとし続けることで、今畑の中で何が起きているのか、土の中で何が起きているのか、野菜に何が起きているのかなどの問題について、大筋の答えを出すことができます。
もちろん科学的な知識も多いに必要です。
ただし、科学とは前提条件というものがあってこそなので、この前提条件が間違っていた時には、その答えが正反対になってしまうことがあります。
なので理からまず考え、その本質・大筋をできるだけ外さないようにするという両方のアプローチが必要だと思います。
この世界の本質は何だと考えているのか、その根拠は何なのかを一から説明できる気はしないので、
細かいことをすっ飛ばして、結論から言うと、
まずは「地球温暖化(環境問題)が人類の世界的なテーマとなっている」と言う現象そのものを見ることが大事。
そしてこのテーマから人類が何を学び、どの方向に成長しようとするかと言う大きな視点が必要だと思っています。
そして僕の考えでは、このテーマを通して人類は地球の仕組み、自然の仕組みを深く理解すること、そしてそれに対して人類がどう関わるのか、人類が持っている知恵と技術をこの地球の中でどう扱うのかが問われていると感じています。
今、いろんな議論がある中で、もちろん間違っていることも正しいこともあるでしょう。
でも、その議論の中に終始してしまっては、本質からは外れてしまいます。
そこから何を学ぶのか。どの点が未熟なのか。どう言う世界を理想とするのか。その世界を実現するためにどう言う行動を起こすのか。などの学びと成長に焦点を当てることが、このテーマにおける本質だと思います。
僕はこの「テーマが与えられ、それを乗り越えて、学び成長する」と言うのは、人間だけではなくてこの宇宙の本質的な流れだと考えています。
野菜においても環境的な制限・ストレスがあると、その情報を収集し、それに耐えられるように成長ホルモンを多く分泌したり、糖分を溜め込んで体液が凍らないようにしたりなどの対策を行いますが、この制限やストレスがあるからこそ野菜は丈夫に健康的に育ち、本来の潜在的な力をより発揮できます。
潜在性を現実化し成長していくためには、母性的な自然の優しさだけではなく、父性的な自然の厳しさもまた必要なのです。
ということで、僕としては地球温暖化問題をどう解決するかが本質ではなく、このテーマを通して私たちが何を学び、どう成長するかが本質だと考えています。
これはゲノム編集とか原発の問題とか全てに言えることですが。
今回は以上です。