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KYOSHO RC BLOG

第4回 京商ビンテージミート開催!

2019.10.08 21:37

 皆さんこんにちは。RC営業担当の坂本です。毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。


さて、今回のブログは毎年秋の恒例イベントとなるビンテージオフロードの祭典「第4回 京商ビンテージミート」の模様をお伝えしたいと思います


つい先日の10/5(土)、場所は毎年お世話になっております「しらかば2in1特設会場」をお借りして、のんびりと楽しいひとときを皆さんとご一緒させて頂きました!


私にとって初めての運営参加となりますが、今年で4回目の開催となります。


長野県のしらかば2in1会場は、スキー場スペースを利用し、シーズンオフの期間はRCオンロードカーが存分に走行できる広大なサーキットが存在します。今年も7月にJMRCA 電動ツーリングカー全日本選手権が開催されたのは記憶に新しいです。


オンロードサーキットの裏手にはスキー場が広がり、その芝生スペースの一部を利用してビンテージミートは行われます。


イベント前日に現地入りし、まずコースレイアウトを作成します。芝の深い部分は芝刈りして走行しやすくなるよう調整します。


参加される方のマシンは現代風にアレンジされた復刻モデルのマシンもあれば、当時のマシンを大切に持ち込んで走行させる方などそれぞれ。誰でも安心して楽しく走行出来るよう、京商ビンテージシリーズの設計者でこのイベントの中心的ゲスト、「粉川 章」氏の監修により、マシンに優しくて楽しく夢中に走れるレイアウトが完成しました。

イベント当日は朝9時からスタート。標高の高いしらかば2in1会場は、例年天候に悩まされるケースがほとんどだったのですが、今年は朝から快晴。終日過ごしやすい天気で絶好のイベント日和となりました。下の写真を見てのとおり、青空が広がっています!

受付時間前より、続々と参加者の方が来場してきます。ビンテージミートはレースイベントではないため、準備も皆さんどことなくのんびりしています。


ピットパドックに荷物を置き、走行準備をするのと思いきや昔懐かしい話に花が咲き談笑を楽しむ方、また一方では受付終了時から黙々とマイマシンの走行に没頭する方もいらっしゃるなど、それぞれのスタンスでイベントがスタートします。


受付の終わった方から一人ずつマシンと記念撮影も開始!


集合写真の撮影後、京商ビンテージシリーズの開発者「粉川 章」氏の開会挨拶。いよいよ発売が目前に迫る、第8弾復刻マシン「アルティマ」にまつわる開発秘話や、今後の展開に関する参加者からのリクエストも飛び交うなど、開会式はユーザーと開発者が直接会話でキャッチボールが出来、近い距離でコミュニケーションが取れる貴重な時間でもあります。

イベント開始と同時に、室内スペースにはこの日お客様が持ち込んだビンテージマシンがずらりと並べられます。京商のみならずRCメーカー各社が当時販売していた貴重なマシンがテーブル上をあっという間に埋め尽くされていきました。


表彰式で発表される「ビンテージオブザイヤー」を目指し、参加者の皆さんの自慢のマシンがアピールポイントを書いたメモを添えて一緒に展示されています。


おっ、京商スタッフのマシンも展示されていますね!(笑)

当時の懐かしい思い出に浸れるビンテージミート。このイベント開催を楽しみにしているのはお客様だけではありません。当時RC小僧だった京商スタッフもこのイベントに自慢のマシンを持ち込むことを楽しみにしているのです。


以前、当ブログでRCグループリーダーの石川さんの「アルティマ プロ」を紹介させて頂いたことがありますが、今回はRCやミニカー、TOYなど京商製品全般のマーケティング・マネージャーでもある、矢嶋さんのマシンが登場です。


この日はイベントスタッフとして、記録やレポート作成、SNS配信など多忙の中、合間を見つけては精力的にオプティマを走行し、楽しみにながらお客様と一緒に参加していた姿が印象的(笑)。満面の笑顔で当時組み立てた愛車を見せてくれました!

全日本選手権に来日したジョエル・ジョンソンさんのマシンにインスパイアされた蛍光イエローカラーボディをまとった矢嶋さんのアルティマです。当時中学生ぐらいの頃に自ら組み立てたマシンとのこと。

ボディを開けると懐かしい、トリニティシャシーに振り分けのニカドバッテリーが搭載されていました。今ではなかなかお見受けすることが出来ないSANYO製の1700mAhバッテリーですね。当時はこの黄色いシュリンクが印象的でした。


バッテリーセルをよく見ると、数字が書かれた丸いシールが貼られています。


この当時、組み合わせる6本のセルでなるべく高い容量のセル同士をセレクトして組み合わせる「マッチドバッテリー」がレースシーンで広く流行していた時代。矢嶋さんもマッチドバッテリーには憧れていたものの、当時は高額で入手が難しく手に入れることを断念したようです。


何とかご両親のご協力を得て、40本ほどの単品セルを調達、アメリカのcar action雑誌の通信販売から購入してもらい自ら充電容量を計測してオリジナルマッチドバッテリーを製作したとのこと。かなりのマニアだったのが伺えます。

FRP製のフロントショックステーも通常よりもダンパー長を長く設定したいがために、切り出して加工した自慢の秘策パーツ!また、Andy's Racingのフロントワイドサスペンションもダイロンで赤く煮込んだらしい。アッカーマンプレートも最適化するためにカーボンプレートを追加していたり、またベアリングを入れてスムーズな可動にしたり。

スピードコントローラーやサーボにも当時のこだわりが垣間見れます。


バッテリー後方に搭載されているスピードコントローラーには、よりパワフルな出力を求めて FET増設して改造してあるのが分かります。またステアリングサーボをより速く作動させるよう、当時流行したブースターも搭載。モーターはアメリカ製のトリニティが搭載されているようですが、中身のローターは13ターンダブルの手巻きモーターに入れ替えていたとか、ボールデフのボールは、仲間がマッチドしたのを入手して投入していたとか・・・(笑)


とにかく、マシンの作り込みを始めバッテリーやモーター、メカ関連に至るまで、当時ここまでマシンづくりを追求していた経緯にはとても驚きました。


以前紹介した石川リーダーと同様に、二人とも真剣にRCオフロードと向き合う時代を過ごしてきたということが、この中学生ながらに一生懸命製作に取り組んだマシンを見れば、ひしひしと伝わってきます。


矢嶋さんのマシンに搭載されているSANYO製バッテリーは、さすがに長い年月を経過していることもあり、もう使用することは出来ないとのこと。30年近く前のバッテリーなので当然といえることなのですが、なんとこのイベントに当時のSANYO製バッテリーを活性化させて実際に現地で充電し、そして快調に走行するというツワモノの参加者を発見!(笑)

京商カップにも幾度となくご参加頂いている山梨県からお越しの標(シメギ)さんの「オプティマミッド」。バッテリー、マシン、送信機も当時のそのまま。ホコリ等で汚れが目立ったとのことですが見事にレストアされており、マシン全体もとてもキレイな仕上がりです!特設コースを気持ちよさそうに走行されていました。


イベントがスタートして3時間ほど経過した頃、会場には良いニオイが漂ってきます。これもビンテージミートのお楽しみのひとつでもあるバーベキュータイム!


しらかば2in1サーキットを管理されている、富岡様を始めクラブ員の皆様にご協力頂き、美味しいお肉をたくさん焼いて頂きました。お肉以外にも美味しいお米で味わえるカレーライスも振舞われ本当に感謝!大自然の中でRC以外のこういったひとときを過ごせるのもこのビンテージミートの醍醐味といえます。

特設コースの傍らでは、京商GPオフロードカーの体験走行も実施。広大なスペースで思いっきり走らせられることもあり、参加者のみならず元気なちびっ子たちにも大人気です。


いよいよこの日のイベントも終盤に差しかかる頃、プチイベント「3周勝ち抜きバトル」がスタート!ルールはいたって簡単で、事前に申し込んだ参加者が、3名ずつに分けられ、組み合わせごとにコースを周回して先に3周ゴールした選手が勝ち上がるトーナメント式のプチレースです。


タイム計測は行われない原始的なレースでしたが、笑いありのとても盛り上がるレースで見ていても面白い内容でした。

夕方16時で走行は終了。参加者の表彰と抽選会を行って、第4回京商ビンテージミートは幕を閉じました。晴天のなか大自然でのんびり楽しむRCは、私にとって新鮮な時間でした。時間に追われることなく、好きな時にすきなだけ走らせるRCライフを見て、改めてRCの楽しみ方を再認識することが出来ました。こういった楽しみ方を今後忘れずに続けていきたいと思います。


今回のイベントのご参加頂いた皆様を始め、開催にご協力頂きました開発者の粉川様、また会場設営を始めバーベキューや昼食手配に全面協力頂きました、しらかば2in1クラブ員の皆様、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


本日のブログはRC営業担当の坂本でした。最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。