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富裕層が嫌う三要素と高級クラブの利用

2016.04.12 04:00

【ビジネス ニュース】 平成二十八年四月十一日に富裕層に嫌われる三要素とその解決策の記事「世界の富裕層にモテる人、モテない人/プレジデント社」が配信された。著者は日本人投資家のマダム・ホー(「UCLA大学院」公衆衛生学部の医学界MBAであるMPH課程を修了、画像引用)。著作に「世界一愚かなお金持ち、日本人/ディスカヴァー・トゥエンティワン」がある。


当該記事では、嫌悪の三要素である「時間にルーズ」「話の腰を折る」「フレキシブルな対応が取れない」と理由が記されている。三要素と同程度の分量で「ビジネス マナー」について取り上げ、尊敬の念を大切にする事が人間関係を強固にする原動力、と断じる。





<費用対効果で考えない部分>

 九日に配信された記事『高級クラブとは、「おもいきり」が身につく「決断の学校」である/ダイヤモンド社』では、一流・二流・三流の高級クラブの価値観に触れ、投資に対する決断力の養成について綴っている。著者は武蔵野(画像引用)の代取、小山昇(「東京経済大学」経営学部卒)。著作には、「一日三十六万円のかばん持ち/同社」がある。


当該記事では、代取がもつ価値観を変える事を重視する。その価値観を高級クラブを利用する事によって、強制的に変える点がポイントである。消極的から積極的な思考に、価値観を壊す事による売上高の向上を示唆する等、中長期の経営にあたっての要の一つが記されている。




=解説=

 前者は基礎的ではあるが、富裕層もその三要素を守った事で地位を築ける。学力等の知識的な頭の良さでは無い点がポイントだ。特に柔軟性(フレキシブル)は現代ビジネスマンに大いに欠けている部分だ。時間は自己管理で守れる。話しも一先ず黙って聞いていれば、腰を折らない。ただ、柔軟性は別だ。相手を許容する心のゆとりが常に問われる。但し、周囲のビジネスマンに柔軟性が無い場合は、敵が少ない事になるので、勝利し易い。


優れた経営者はコスト管理が得意だ。然しそれがアダとなる。中長期経営には投資による革新(イノベーション)が必要だ。徹底したコスト管理では、革新は起きない。費用対効果に縛られれば、大きな損失を被らない。だから大きな利益を得れなくなっていく。その間に経営環境が変わり、適応できずに赤字化する(大企業を含む)。事業で大きな失敗は許されない。故にプライベート的な高級クラブを利用し、大いに失敗する。


この二つの記事には共通する点が複数ある。その中でも最も大切な事は、“柔らかさ”だろう。“堅さ”ではない。日本経済は“堅さ”で勝ってきた。現代は“柔らかさ”の時代だ。“柔らかくない”企業、こころでは、排他される(大企業を含む)。大企業よりも中小、中小よりも零細が“柔らかさ”が得意だ。これはビジネスにおける強みである。

(了)