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硬くて大きな殻が破れた

2019.10.08 15:03

固い固い殻を

打ち砕いて

新しい世界を広げてくれたのは

まさかの!

落語!


縁がオープンしてからずうっとの常連のお客様からの計らいで。

柳家わさびさんの真打お披露目口上のめでたい席に同席させていただきました!

林家ペー、木久扇、喬太郎の話を聞いていてふと思い出したけど、

私の落語の原体験は、母と叔母とお婆ちゃんがコタツに座って何時間も話し続ける三重弁のお喋りなのでした。

木久扇や文珍の話を聞いていると、音やリズムがその時とそっくりで、

まだ小さな頃、熱を出すと預けられていた従兄弟のパン屋さんのコタツで、うつらうつらと耳にしていた音なのでした。

そして着物もまた、

私のまだ生まれる前の母が生業としていたこと、

同じように美容の道にいた知らない時の母が、きっと気に入って手元に置いていたであろう化粧瓶の数々、

そんなものを

まだ学校にも通わない頃に

こっそりと母の化粧箱の中から手に取っていたあの時の瓶の形も模様も

今の私の仕事の中に

デジャブのように現れることがあります。

こんなにも母親の夢や憧れって

娘の中に知らぬ間に滑り込むものなのだと

驚いています。

久しぶりに自分で着物を着ている傍に

腰紐やら伊達締めをせっせと渡してくれる息子の中に

もうすでにこの時に

着物への憧れが滑り込む瞬間をみています。

お婆ちゃんの家へどうしても着物を着て行きたいと言って

羽織ってみる息子。

今年も着物の季節が始まります。


ものすごい破壊力で

嘘みたいに

私の殻を壊してくれた。


もう怖いもんなしの無敵!

さあ、

10年目の縁が

賑やかに始まりますよ!