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Study Tour in BKK Day3 〜ハーモニーライフ農園〜

2019.10.20 12:00

こんにちは!

地球社会共生学部2年の若松暖子です!

今回はハーモニーライフ農園さんについて書いていきたいと思います😊


ハーモニーライフ農園はバンコク中心部から車で北へ2時間ほど行ったところにあります。私たちは大賀さんにお話を聞かせて頂きました。


ハーモニーライフ農園は1999年9月9日9時にオープンしました。なんでもタイの人は9という数字が好きらしくそれにあやかったそうです笑

「自然と人間の調和」を理念とし18面平米の土地(東京ドーム約6個分)を使い全ての作物が無農薬で作られています。



大賀さんのお話で印象的だったこと、それと同時に考えたことを紹介していきます!


オーガニックを始めたきっかけ

大賀さんはもともと医療メーカーに長いほど勤めていたそうです。しかし働きながら2つのことにジレンマを感じていたそうです。

1つは機械の進歩があるのにそれ以上に病気になる人が増えていくこと、2つ目は元気な子供たちが病気になること。このことに胸を痛めていた大賀さんは病気になってから治すのではなくて病気にならない方法、予防医学の道で何かできることがあるのではないかとおもい、オーガニックの道を選んだそうです!!

食の意識の二極化

現在私たちの食事ほとんどはどれだけたくさん販売するかに要点が置かれています

たくさん販売するためには味は美味しいものかつ見た目もより良いものでなければなりません。

賞味期限、美味しそうに見せるように色を綺麗にする、そのため私たちの食事の多くに防腐剤、着色料、増粘剤、化学調味料、人工的添加物が含まれています。

普段の食事の中で化学的なものを取らないことはゼロに近いとおっしゃっていてとても驚きました。

オーガニック最先端国とされているドイツでさえも96%の農家が科学肥料を使用しています。

生活排水、工場からの農薬化学肥料は川に流れやがて海に流れます

そしてその流れたものが魚やプランクトンの生態系を崩すことにつながります。

農薬を使うことのデメリットはそれだけでなく、農薬を使うことによって虫たちをすべて死に、食物連鎖の1番先端にいる虫たちが死ぬことはそれを食べるほかの動物に影響します。

これらの自然破壊や汚染によって100年で5万種類のいきものが絶滅したと言われています。

5万という数が多すぎて想像が全くできない、、、、、けれどとても悲しいことに感じました。

地球温暖化によって年々地球の温度が上昇してくことで南極の氷が溶け始めるというニュースがあります。南極はオーストラリアの2倍もあり、氷の厚さは約2000m最も高いところで5000mといわれています。その氷が全部溶けることになると海面が50m上昇するそうです。おそろしい😱世界中の科学者たちは気温上昇を+1.5度にとどめることが重要だと警鐘を鳴らしています。詳しくはわかりませんが、これを超えると一気に気温が上昇していくそうです。

海面が上昇するということは生物が30%なくなります。それだけでなく私たちの普段当たり前にしていることが出来なくなっていきます。いくつかの都市は沈んでいってしまうでしょう。

大賀さんの農園でもイチゴの栽培ができていたのに今では気温上昇のために難しくなっているそうです。

そのような世界がある中で私たち消費者は二極化がすすんでいるという話がありました。

1つは食べ物に安心安全健康を求めて生活する人その一方であまり考えずに食品を購入するひと。アメリカなどではオーガニック専門のスーパーマーケットができるとわざわざその近くに引っ越すひとがいるほどの熱心ぶりだそうでとてもびっくりしました。

私個人は圧倒的後者であったのでハッとさせられました。

私の地元は海に近く、綺麗ではないですがとても好きで大人になっても住みたいと思うくらいなのですが、私の選択は時にその海を汚す行為に繋がっていると思うと胸が痛みました。


農場見学


農場はめちゃめちゃに大きくて広くて全てを見て回ることはできませんでしたが、ほんの一部を見学させていただきました。

農場は世界自然遺産にも登録されているカオヤイ山脈の麓にあります。農園の裏の山には野生のトラ、人喰いへび(想像できない、、、笑)、黒豹が生息しているそうです。カセサート大学(タイの農業大学)で過去に行った調査の中で一番水質がいいと褒められたほど綺麗な川の水が流れています。この豊かな土壌で肥料を使っていないと思えないほど元気な野菜たちが育っていました。

恩賀さんによると“土=微生物の塊”でこの土には約4〜5億もの微生物が存在するそうです。

この有機微生物の働きこそがいろんな成分を分解し、虫が寄ってこない強い土を作り、作物を丈夫に育てる秘訣だそうです。

研究の賜物の土のおかげで元気な野菜が育っており、野菜が元気であれば虫はよってこない!とおっしゃっていました。

大賀さんは野菜を呼ぶ時に、人参さん、ゴーヤさんなど「さん」をつけて呼んでいて葉っぱ一枚一枚、野菜一つ一つが本当に愛情込められて作られているのだなと感じました。



オーガニックの料理

今までオーガニックという言葉と無縁に生きてきた私にとってはこんなにオーガニックの野菜を食べる機会はなかったのです。

人参の葉っぱの天ぷらやモロヘイヤで作られたヌードルなどハーモニーライフ農園さんでしか食べることができないものをいただきました!!!

どの野菜も本当に美味しかったのですが、人参の味がいつも食べているものよりもはるかに甘くて今まで食べていたのはなんだったんだろうと自分の舌を疑いたくなるほど野菜本来の味とはこんなにも優しい味がするものなのだなあと実感しました。


デザートでいただいたお芋の甘さがスイーツみたいでとても野菜とは思えないほど糖度が高かったです!!

野菜が嫌いだったメンバーも食べてみると野菜の美味しさに気づいていつもの野菜嫌いが嘘のように食べていたのがとても面白かったです(笑)


これらの料理はプロンポン駅近くにあるオーガニックレストラン「SUSTAINA」で頂くことができます!バンコクに来る機会があればぜひ足を運んでみてください!^_^


http://harmonylife.co.th/restaurant/restaurant/



伝えるということ

ハーモニーライフ農園で聞いた大賀さんのお話やとても綺麗に植えられていた野菜、元気な作物たち、いただいたご飯は全て私のなかに記憶、貴重な体験として刻まれます。

しかし、ここで終わらせてはだめだと最近強く感じます。

大賀さんは有用微生物の研究を通じてハーモニーライフ農園を研修農場として提供し、世界中から多くのオーガニック農家の方が訪れているそうです。

人に伝える、教えることでより自分の中の意見がはっきりしたり、考えの共有ができることはとっても素敵なことであるように思います。

エシカル、オーガニックとはどこか意識の高い人がするもの、として敬遠していた私でしたが今回のスタディーツアーを通してそれらの言葉はこれからの未来に繋がる言葉であると強く感じました。オーガニックの食品を選ぶこと、それは地球に寄り添うことであるとアンリミのメンバーが言っていたのが心に残りました。

このブログを読んでくださっている方に少しでも伝わるといいなと思います。

選択の幅が増えていく時代で何を選択するか、今消費者に強く問われているように感じます。政治家や政府がオーガニックをすすめるのではなく、消費者一人一人の意識の変化によって変化していくのだと恩賀さんはおっしゃっていました。

そのために「伝えること」が重要になっていくから拙い言葉でも、写真でも、自分が人に伝えられる方法で伝えていくことが大事なのだろうと強く思います。


たくさんのことを教えてくださって私たちをこころよく迎え入れてくれた大賀さんへ感謝します。


終わり(^_^)

読んでくれてありがとうございました。