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シンプルな想い

2016.04.11 11:23

波多野聖さんの「本屋稼業」を読みました。


紀伊國屋書店の創業者、田辺茂一さんと

それを支えた松原治さんの物語。


東京に住んでいたときは、私もお世話になった

新宿の紀伊國屋書店。

自分がほしい本はもちろん、これも読んでみたい!

と思うものが必ず見つかると言っていいくらいの品揃え。



田辺茂一が小さいころ、父と訪れた丸善に感動して

僕は本屋になると決めてからの、山あり谷ありの物語。


僕は本が好きなんだ、本屋の景色が好きなんだ。

「やりたいことをやる。やりたいようにやる。」


このシンプルな想いが、人との出逢いを引き寄せ

自分が幸せな気分になる空間は、

人も幸せな気分になる空間にもなって

一文化を築いたとまで言われる書店を作り上げました。


女道楽で、飲みに行けば何件もはしご。

坊ちゃんで経営のことは何もわからず、さらっと読むと

どうしようもない人に見えるんだけど・・・

とても人を大切にして気遣いもあって、子供のように

無邪気で魅力的な人物。


あと、たくさんあってもなくても、お金は使い方。

それは、かけがえのない人という財産を作っていきました。


読後はちょっぴりしんみりしながらも晴れやかな気持ちに。

旧店舗の紀伊國屋を見てみたかったな。


自分に素直に生きた人の物語。


つい思考が横から入って、シンプルな想いで生きる

って簡単なようで実際は・・なのだけど

こんな気持ちで過ごして行きたいなと思う本でした。