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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「成人誌」というか「ポルノ雑誌」という存在の復活を望むエロ男たちの運命

2019.10.11 22:00

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「成人誌」というか「ポルノ雑誌」という存在の復活を望むエロ男たちの運命

 土曜日のエロの日になった。今週は私自身が体調があまり良くなかったので、何とも言いようがない一週間であった。どうもこの季節の変わり目はあまり良いことがなく、困ったものなのであるが、それにしても急に台風が来たりして寒くなったり暑くなったりというような気候の変化は、徐々に歳を取ってきた私の体にはかなりつらいようである。もともとあまり身体が強くないせいか、体型や、その態度からはあまり想像ができないくらい、熱などを出しやすい。

さて、そんな感じで世の中を見ていると、今週はどこを見ても「関西電力問題」ともう一つは「ノーベル化学賞受賞」そして「トランプ大統領のウクライナ疑惑」の三本で終わっているようである。

日本のマスコミというのはおかしなもので、トランプ大統領に関しては「バイデン候補の疑惑を調査したことを疑惑として取り上げていて、調査した側が悪者になっている」のに対して、関西電力の問題では「刑事告訴してもいないのに、そのことを国会で取り上げた側をはやし立て新たな疑惑といっている」という「完全な二重基準」に陥っており、そのことに報道している本人たちが気づいていない。同じような時期にこのように二つのことを同時に報道してくれるとなかなか興味深いものがある。

まあ、ノーベル化学賞に関しては「日本万歳!」で書きたいと思うが、残念ながら科学音痴の私にとっては、「ノーベル化学賞」にノミネートされたものの何がすごいのかがよくわからないという状態になっている。今回はリチウム電池ということなのであり、身近で使っているのであるが、残念ながらその構造を理解しているわけではないのである。そのように考えた場合、しっかりとではないにせよ文章が書ける程度に理解してから、ブログを更新したいと思っている。

さて、国会も始まり、様々な状況が出てきたときに、「時代に忘れ去られたエロ」について、少し今日は考えてみたい。

コンビニでの「成人誌」販売終了から1カ月、現役編集者が語る“業界の悲惨な状況”

 今年8月末をもって、コンビニ各社は成人誌の取り扱いを中止した。これが業界に大打撃を与えたことは想像に難くないが、およそ1カ月が経ったいま、どんな影響が出ているのか。現役編集者が、成人誌が直面している“さらなる危機”について明かす。

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 コンビニにおける成人誌規制の先駆けは、2018年1月に販売を取り止めたミニストップだった。遅れること1年、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの3大チェーンも取り扱いをやめる旨を今年1月に発表し、それが実行されたのだ。子供や女性客、東京五輪で増加する外国人観光客への配慮を、各社とも理由に挙げている。

「正確に言えば、7月に搬入した分の発売期間が残っているので、まだ店頭に並べているコンビニもあります。これを見越し、短い期間でも売ろうと、慌てて出版した雑誌もありました。ですので、巷のコンビニから完全に成人誌がなくなるまでには、あと1カ月かかるでしょう。とはいえ、残っているのは、あくまで地方の店舗ですね。東京都心のコンビニでは、もう置いていないようです」

 と語るのは、成人誌を刊行しているさる出版社の現役編集者だ。匿名を条件に語る彼によれば、現在、成人誌を出している主な出版社は15社ほど。3大コンビニでの取り扱い終了を機に、コンビニで売られていた雑誌のほとんどが廃刊に追い込まれたという。

「書店向けとして存続を決めた雑誌も一部ありますが、販売経路が一気に狭まったわけですから、いままでどおりにとはいかない。500?600円ほどだった価格を、1000?1500円に値上げせざるをえなかったみたいです。それではたして売れるのか。難しいと思いますね。ミニストップさんが販売を止めた時点では、まだよかったんですよ。2000店ほどしかないミニストップさんで売ることができなくても、約2万店あるセブンさんや、約1万6000店あるファミマさんが扱ってくれれば、大丈夫なわけですから。とはいえ、最初にミニストップさんが販売を止め、それでも店全体の売上は下がらなかったというのは、業界的にまずかった。“ならば売らなくてもいいじゃん”と、一気に舵を切られてしまった感があります」(同・編集者)

 コンビニでの取り扱いがなくなったことでの損失は「各社とも、だいたい年間30?40億円くらいでは」と語る編集者氏。だが、業界はこの状況を、手をこまねいて待っていたわけではない。コンビニ販売の危機が噂されはじめた昨年ごろから、エロスの成分を薄めた“ソフト成人誌”とでも呼ぶべき新雑誌を立ち上げ、コンビニでも売り続ける作戦をとったのである。


コンビニから“指導”

 内容が内容だけに、大々的に“新創刊!”とは謳われてはおらず、出版社のHPでも存在が伏せられているケースが少なくない。が、たとえば大洋図書の『実話ナックルズ』からは、『実話ナックルズウルトラ』なる兄弟誌が今年2月から登場。コアマガジンの『実話BUNKAタブー』も、長らく同誌の増刊号扱いだった『実話BUNKA超タブー』を、9月2日発売号より〈定期発刊の創刊号としてスタート!〉(HPより)している。

「頭から終わりまで成人向けコンテンツだった“成人誌”に対し、こちらは事件やスポーツなどの記事もあり、その合間合間にヌードや成人向けのページがあるイメージです。これならばグレーゾーンをうまく突けるだろうと考えたわけです。ただ、この業界のよくないところと言いますか、ひとつ成功例があると、各社それに乗っかろうとするんです。みんなこぞって“ソフト成人誌”を売出したので、一斉に目立ってしまった。結果2週間ほど前に、取次を通じ、セブンさん、ファミマさんから“指導”を食らってしまったのです。『表紙を大人しくせよ』とか『過激な表現は控えて』といった内容についての指摘が、うちに限らず、業界の全社にあったと聞いています」(同・編集者)

 名前の挙がったセブン、ファミマに訊くと、

「一般的に、販売商品については従前からベンダーを通じ、取引先と話し合いの場を設けております。これは雑誌に限った話ではありません」(セブン広報)

「個別の取引内容につきましてはお答えを控えさせて頂きます」(ファミマ広報)

 と説明する。指導に留まらず、次号から販売をさせない“レッドカード”を食らった雑誌もあるというから笑えない。ちなみに、販売取り止めによる店の売上への影響は、2社ともに「ありません」とのことだった。

「発売直前に注意され、慌ててモザイク処理を入れて出した雑誌もあるみたいです。本音を言えば、もともとコンビニ側が置きたいというから、成人誌はコンビニで売られるようになったんです。それこそコンビニ専用のPB(プライベート・ブランド)成人誌を、我々と共同の形で作っていた時期もありました。まだ業界に元気があった、15年ほど前のことでしょうか。『今月号は売れませんでした。前々号みたいな過激な表紙にしては?』なんて、コンビニの担当者から打ち合わせで言われたのを覚えています。それが今では、この扱い……。まあ我々は弱者ですから、従うしかありませんけど」(同・編集者)

コンビニ業界の事情は…

 一方、コンビニ業界の事情はどうなのだろうか。ローソンに勤務経験がある流通アナリストの渡辺広明氏は、

「“供給”がインターネットに取って代わられた昨今、成人誌は3日に1冊しか売れず、店側としても売り場の効率が悪い商品ではありました。女性や外国人のお客様への配慮という理由もありますが、売る側のメリットが低かったというのもあるでしょう。またスペース的な意味での売場効率の問題もありそうです。軽減税率を受けてのイートインスペースや、薬の販売など、現代のコンビニのレイアウトは、大きな転換期を迎えています。これは成人誌に限らない話ですが、雑誌棚そのものを持て余している部分もあるのでは」

 先の編集者氏が続ける。

「全国規模でマクロに見れば、コンビニで成人誌はそれほど売れていなかったかもしれない。ただ、取り扱いがなくなったことでの損失が30?40億円と聞いて、作る側ながら『そんなに売れてたんだ』と思ったのも事実です。おそらく、需要は首都圏ではなく、地方に強くあったのでは。地方のコンビニに行けば、成人誌が充実している店舗は珍しくありませんでした。だから一部のフランチャイズの店舗や地方の店舗からは、本部の方針で一律で売れなくなったことを嘆く声も少なくないようですよ」

 成人誌からエロを抑えたソフト成人誌でも「それはそれで売れる」と編集者氏は言う。購入層は想像に洩れず、インターネットに疎い高齢者層だ。氏が手掛ける雑誌も、コンビニから怒られないようにしながら、表現を工夫して刊行を続けるというが……。

週刊新潮WEB取材班 2019年10月4日 掲載

デイリー新潮2019年10月04日06時00分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/dailyshincho/business/dailyshincho-586111


 さて昔は「ポルノ雑誌」と呼称していた雑誌が数多くあった。まあ、主に女性のヌードが掲載されているものであるが、中には女性用、つまり男性のヌードが掲載されているものもあったり、男性同士の恋愛ものが書かれているようなものがあった。

「国際的な基準」なるものが存在し、女性のヌードを掲載している雑誌は、徐々に排除されるようになっていったのは、いつおころからであろうか。まずは、旅客機の国際線からそのような雑誌が排除され、そして、ポルノ雑誌の自動販売機がなくなり、そのうちそのような本屋がなくなり、そして、最後にはコンビニエンスストアから、それらの雑誌がなくなっていった。

「本屋」が少なくなったという。しかし、昔はそもそも「地域に一店舗あって、その地域の雑誌の取り寄せや連載雑誌の受付けをしていた」ところがあった。そして、本屋にも二種類あって、一つは「真面目な本」そしてなぜかその近くで路地の裏やなぜか入り口が小さくなっている「不真面目な本」の本屋があった。まじめな本の本屋というのは、やはり、意外となんでも物知りで、本のこと、そして本の中身に関しては大概のことがわかっているようなオジサンが、そして不真面目な本の本屋というのは、なぜか口ひげを生やしたいかにも「遊んでいます」という何か裏がありそうなおじさんがやっていた。本屋のに店舗の中で煙草をくわえているというような感じであった。

もちろん本屋であるから、入口の方にはまじめな本もあり、そして、中間には暴走族などの本があったものだ。そんな本屋があって、その本屋の「最も奥の部分」に行くことが、我々の中では「成人映画の映画館」に入るのと同じような「大人の関門」であったような気がする。

昨今、テレビドラマの苦情を言うつもりはないが「おっさんずラブ」というような感じで「男性同士の恋愛ものドラマ」がテレビドラマで流れるようになっている。もちろん、昔は女性の裸がテレビ映画や、志村けんのバカ殿様などの番組で普通に見ることができたものである。昔は、「中間地点から大人の関門の奥の部分」にあった、ある意味禁断の内容が、いつの間にか、ワイドショーなどで扱われるようになり、そして昔は普通にテレビなどで見ることができていた、女性のヌードが、徐々に「普通の場所」で見ることができなくなってきているのである。

ある意味で「子供が冒険して大人の社会」を垣間見ることが、「酒」とか「たばこ」というような感じになってしまい、ポルノなどのエロの部分ではなかなかできないというような状況になっていたのである。徐々に女性の趣向に引っ張られているような感じであり、男性の趣味が世の中から消えている感じがなんとなく悲しい気がする。

世の中は、70年代の「ウーマンリブ」運動から、いつの間にか徐々に女性化し、また男性も「汗臭い男」から「化粧をし美容院に通う女性的な男性」が増えてきて、それらがもてはやされるようになった。そして市場に並ぶものも、私も小売業にいたのでよくわかるが「商品陳列棚を女性が好む」ものに一掃し、いつの間にか「男性の居場所がなくなる」というような状況になってきているのである。

さて、上記のような内容で、「地方のコンビニではまだ需要がある」という。確かに「ネットが主流」と言いながら「ネットを見ることができない田舎の男性はどうしたらよいのか」ということになってくるのである。

その内容をいかに考えるかということが大きな問題になるのではないか。新たな「エロ本屋の全国チェーン」などをすれば、地方を中心に展開して儲かるのではないか。そのような「副業」をする人はいないのであろうか。徐々に男性文化が減ってゆくところに、中学、高校時時代に夢見た「大人の世界」がいつの間にか消えてゆくことは悲しいものである。