140w Over

ダイエットはじめました

2016.04.11 13:09

40代目前にして(あと478日あるよ!)

体重が過去MAXに達している。


一日6食食べていた高校生時代を超えてしまった。


顔が面長なこともあり、初対面の人に太った印象は与えないだろうが、なーに、体は正直なものよ。


炭水化物とラードなしでは生きていけない……そんな身体になる前にダイエットに取り組むことにした。


ダイエットに取り組むのは2度目だ。

といっても、むかしはもう少し陰湿な性格をしていたので、少し落ち込むとすぐものが食べられなくなった。

外を歩けば飲食店からただよってくる脂の匂いに、鼻を抑えて駆け抜けたものだ。

そんなナイーブなわたしは失恋をして、ぜっしょくしないようにダイエットしたのだ。

リンゴしか食べない、と自分を制することで食べるように心掛けた。

本当にリンゴしか食べなかったかどうか記憶にないが(栄養失調とかにはならなかったので多分他にも食べた)、見事3ヶ月で過去最細。

セルライトも消し飛んだ美脚を手に入れ、タイトなジーンズにねじ込んだ。


時は近年。

リバウンドもなく「過去最細」を保って4年ほどたったある日のこと。

仕事がめちゃめちゃ忙しくなった。

それと同時に、ちょっとした意識改革があり、くよくよするのを止めるようにした。

快活になり、わははとご飯をたいらげていたら、運動不足と相まってあっという間に7キロ太った。


そこで止まるかと思いきや、酒を覚え、電車通勤になり、食べ物は美味しく、毎年1キロずつ積み上げ、とうとう今年、「過去MAX」を達成した。


太ってみて良かったこともある。

とても元気になった。

食べるようになったのが先か、性格がはつらつ路線に変更できたのが先か分からないが、太ったことで痩せていたときのわたしは体調が悪かったんだな、と思った。

いつも気持ち悪くて、貧血気味だった。

それが当たり前だから、どこも具合が悪くない日が、あるとは思わなかった。


とはいえ、もちろん太って捨てたものもある。

タイトなジーンズだ。


すっかり食べることと健康であることの魅力に取り憑かれたわたしは、もうあの具合の悪さには見舞われたくない。


好きでやるダイエットにストレスも感じたくない。


そこで思いついたのが、家にいるときだけ、サラダ食にすること。

ボウルいっぱいにレタスやロメインレタスを刻み、お好みでスナップエンドウ、マッシュルーム、トマト、パプリカ。好きな野菜を放り込む。


お肉が食べたいときは、脂が吸収できないラム肉を焼く。


おいしい。

野菜は大好きだし、野菜は高いといっても、2日間3食サラダで消費すれば、1食あたり300円くらいで収まる。

(自宅で仕事してるので、忙しいと引きこもりに)

珍しいのに新鮮な野菜が手に入るのは東京の醍醐味だなーと甘受する。


しかし。

気がつけばずっと食べ物のことを考えてる。

飢えてるのはダイエットにおいて良いことだけど、過ごしやすくない。


ふと、「納豆2パックにキムチ」しか食べずダイエットに成功した先輩を思い出した。

食べるのが大好きで(特に甘いもの!)、土地土地の美味しいものをだいたい知ってる先輩が。


予定していた夕飯より早い時間に空腹を抱えたわたしは、納豆2パックを鉢にあける。

タレは1つを3/4ほど入れて、あとはキムチを箸でむんずとつかんで、入れる。もうひとつつかんで、入れる。


ポイントはまんべんなく「混ぜない」ことだ。

ざくざくっと混ぜて、タレの味がするところ、しないところ、キムチがあるところ、ないとろの変化を楽しむ。


味の旨さは期待通り。

というか、よく好きでご飯にかけて食べていた。

主食としていただくのは初めてだけど。


あっという間に平らげて、仕事もどった。


一区切りついて、風呂に入る。

頭と顔を洗って、からだはササッと流す程度。

暖かい湯船にすっかり良い気分になって、残りの仕事は、朝早起きしてやろうと思った。

新鮮な頭の方が、良い仕事をしてくれそうだ。

風呂から上がって髪を乾かし、少しメールチェックしてから、布団に入った。


就寝前のパトロール、とスマホをてにとって気がつく。


……ふつう!


この感じ、普通だ!

ダイエットしてることなんて忘れてたくらい、一度も食べ物のことを考えなかった。

時計を確認する。

納豆を食べてから6時間近く経っている。


納豆の腹持ちの良さに、ダイエットの行く末を託す思いがした。


そう、この文章は、

ここまで書いていちばん書きたかったのは、

「納豆の腹持ちがすげえ」ということです。


あとは壮大な枕。


ほら、ね、文章は、やっぱ新鮮な頭で書かなきゃダメだよ。

はぁー寝よ寝よ。