BETTAKO -其の133-
お店がお休みだった、前日の月曜日。
夕方から雨予報ということでお家でごはん。
日頃…お家やお店では、お酒を一滴も
飲まない店主ですが、甲類・乙類の焼酎を
解析する際は、利酒のため、閉店後に
解析酒をいただきます。基本家でも店でも
飲まない。
何ででしょう…お家で晩酌。
といっても、俺様から頂いた泡盛。
泡盛の珈琲割りを飲んでみて…ちと思った。
泡盛を造る際用いる、インディカ米と黒麹が
珈琲と上手くマッチしてたんだよね。
ありっちゃぁ…ありなんだけど、温めるモノ
ではない事に気付く。
そんな素面を保ちつつ、岩川のオヤジに電話。
なんかねぇ〜。不思議なもので感覚で
電話したんだよね。
岩川のオヤジって言っても、自分の中では
サツマイモの恩師。その人から多少なりと、
サツマイモの培養方法や、品種、伝染病の事や、
品質の管理などなど…。
2004年。
秘剣さんこと、和田博温氏にまずは鹿児島県は
財部町の前畑酒店の前畑さんを紹介され、
前畑さんに、曽於の農地を見てみたいと嘆願
したところ、岩川の道の駅で待ち合わせ…。
軽トラから降りてきた、無愛想な農家の人。
それが、そもそもの出会いの始まりである。
2006年。
池袋時代の店内。その農家を招いてイベントを
開催した年でもある。
1人の焼酎愛好女子に、サツマイモの作り方を
聞いた農家のオヤジは、輪切りにして土に
植えるんでしょ!その答えに驚愕…。
そしてBETTAKOと農家のコラボイベント。
みんなでツクろう芋プロXをプロデュースする
形となった。そんな経緯がある。
均等な大きさと丸みのあるサツマイモは、
焼酎に用いる。長細かったり、小さかったり
するサツマイモは、加工食品用として出荷される。
日頃、焼酎!焼酎と愛飲している、一般の人達を
引き連れ、何にもない…山間部の農地での
サツマイモの苗植えから始まり、収穫→自分らで
収穫したサツマイモが、焼酎メーカーに搬入され
芋焼酎を造る際、雑味となるヤニを、包丁で
綺麗に仕立てるという、プロジェクトの
発起人として、早…13年。
子供が成長する毎に、僕らはひとつひとつ
歳を重ねていく。35歳で立ち上げたプロジェクト。
みんなの意思を束ね、ビルに囲まれる東京の
土地から、毎年、曽於市岩川の地に訪れ、
農作業を体験させて頂いている。
一見、単純な作業のように見えるが、大地の恵みで
育まれた穀物が、大地から人へ、人から人へ
渡り歩き、地場産業の富となる。
また南日本新聞社の取材や、当時の曽於市長、
多くの人達に、暖かく迎え入れてくれた事は、
自分ならず、このプロジェクトに参加した
人々は感謝という言葉では言い表せないだろう。
僕らは決して、岩川という土地を忘れる事は
ないだろう。
ふと…嫁に言ってみた。
往路と復路の便、取れる?
令和元年。
岩川の地、11年ぶりの再訪する決意ができた。
そんな、農家の当主と話をし、ふと…よぎる
いろんな思いに、自分流がでたのだろう。
写真は、そお星人…。
曽於市のゆるキャラであるが、嫁いわく、
可愛くない。気持ち悪ッ!と低評価のゆるキャラ。
自分的には、ありっちゃありなんだけどね。