2019年10月号あらすじで読む名作の本棚
2019.10.11 02:54
『わたしのせいじゃない―せきにんについて―』
スウェーデンの作家であるレイフ・クリスチャンソンが書いた作品。
1996年の初版発行以来多くの読者に読み継がれロングセラーとなっている。
教室で一人の男の子が泣いている場面から物語は始まり、
クラスメートたちは口々に
「彼が泣いている原因が『いかに自分ではないか』」を主張する。
場面は変わり、
「わたしのせいじゃない?」というタイトルのあとに、
世界が抱える大きな社会問題を示唆する写真が
キャプションなしに掲載されている。
原爆のきのこ雲
飢餓・飢饉に苦しむ子ども
戦場の悲惨さ
タンカーから流出した重油にまみれた鳥
ゴミの埋め立て地
ライフルを片手にポーズをとる少年兵士
みなさんはどのようにお感じになられますか。