BETTAKO -其の135-
台風一過すれば、雲ひとつなき晴天なる朝。
昨日は、ある意味、臨時休業にして良かった
そう思った日曜の朝でもあります。
しかし仕入れがない…。
例え仕入れがあったとしても、昨日の今日。
仕入れは見込めないでしょうね。
故に金曜日に、魚・精肉を仕入れておいて
良かったぁー。そんな台風を見越し、閉店後に
仕込みをしましたが、お魚やお肉類は、保存の
仕方にも気を使ってあげないと、台無しな
結果になってしまいます。
まぁー。見てくれはいいですが、肉や魚の臭みは
隠せませんですし、チルド解凍した食材は、
独特な食材臭がしますので、自分がもし、
お客側の立場に立って食したのなら、残念な
気持ちになります。食材がかわいそう…。
そう思ってしまう率は、かなり高確率です。
さて、それはそうと。
11月1日のお話をさせて頂きます。
11月1日は、本格焼酎にとって特別な日。
昭和62年の9月、九州において焼酎を取り扱う
各業者間で会議が開かれましてね。
その際に焼酎がもっと世に知れる為、どんな
アピールをしたらよいのか?と、おっさん連中が
集まって決まったのが「本格焼酎の日」です。
私、個人的な意見ですが、おっさん連中が
考えあぐねた結果、ネーミングのセンスは
非常にダサい感、満載の本格焼酎の日ですが、
そもそも、乙類焼酎は農家が丹精込めて作った
穀類(サツマイモ等)を収穫、蔵元に搬入8月の
下旬から、その年に収穫されたさつま芋で、
その年の焼酎造りの仕込みが始まります。
1年に一回しか焼酎造りはできませんから、
18歳から製造に携わり、杜氏の職を受け継ぎ、
御年78歳の杜氏さんですら、まだ60回しか
焼酎を造ってないことになります。
そんなシビアな産業が九州にはありますが、
毎年、新たな産声をあげた、新焼酎ができます。
11月1日前後まで熟成させ、その年新き酒が
飲める、この記念すべき日は、めでたいから
「本格焼酎の日」にしよう!というのが、
そもそもの由来だったようです。
10月は全国各地の神様達が守護の土地を離れ、
出雲大社に集うことから、暦上の別名【神無月】
と呼ばれるようになった由来も含め、月が変わる
11月1日は、出雲大社から、また守護の街に
神様が帰ってくる日。
それはそれは、めでたい日でもあり、毎年の
出来立ての新酒を奉納するにふさわしい日に
因んだ経緯も含まれ、おっさん連中が考えました。
※ちなみに、10月1日は【日本酒の日】です。
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そんな11月1日の本格焼酎の日。
私、店主の自宅倉庫から、20年〜30年の時を経た
古の薩摩焼酎を、振舞いますので、口にしてみたい
そう思われた方は、11月1日、暖簾を潜って
頂けたらと思っておりますが、何分、古い薩摩の
焼酎ですので、現行販売されている焼酎と、
比較してくださるのも、楽しみ方のヒトツ。
また、古い振る舞い焼酎をお出ししますが、
お代は頂いておりません。故に、
中身が無くなり次第、終了となりますので、
予めご了承の程、お願い申し上げます。by店主
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