台風19号。台風後のレプトスピラ、犬のお散歩の注意点!!
「レプトスピラ」聞いた事はありますか?
どこで「レプトスピラ」を聞くケースが多い?
犬を飼われていて、動物病院へワクチンを接種しに行けば恐らく耳にしている単語になると思います。年に一度摂取する混合ワクチン。5種や6種、8種や10種などを選択して注射器でブスッと注入するアレです。動物病院ごとに、取り扱う商品が異なりますので、種類が色々あるんです。
5種や6種のワクチンはお出かけをあまりしないような室内犬用、8種や10種は山や川など、自然の多い場所に住んでいる犬や、そちらの方にお出かけをする犬に接種するケースが多いようです。
「値段が安い方がいいからこっち(5種)でええわー。」
なんて理由で決めないようにしましょうね(笑)もちろん正しい動機があるなら5種でも問題ないでしょう。
危ない病気なの?
感染して発症すれば最悪死亡してしまうケースもあります
レプトスピラに感染しても全ての犬が亡くなってしまう訳ではありません。軽度な症状であれば発熱や食欲不振程度に病状が出るだけのケースも。
重い症状であれば黄疸や腎障害、肝障害が出てしまい回復が難しいケースも。
感染しても無症状のケースもある
お強いです。レプトスピラが体内に侵入してもピンピンとしている犬も見られます。同じ犬でも最悪無くなるケースもあるというのに、元気な犬は羨ましいですね。
肉眼では確認できない大きさ
ちっちゃいちっちゃいレプトスピラです。
「あそこにレプトスピラがおるから避けな危ないな。」
なんて言う余裕はないでしょう。
どうやって感染するの?
経口感染や経皮感染が考えられます
「経口感染」はどんなケースか想像しやすいかと思います。
例えばレプトスピラが付着した糞や尿を犬が臭う。犬の鼻先にコチュンと糞や尿がついてしまった!犬は気にせず鼻先を舌でペロリ・・・。
違う例では、レプトスピラが付着した糞や尿の上をテクテク歩いた。家に帰って犬が毛づくろいをしている。犬は自身の舌を使ってペロペロしますよね。その時に手先や足先を舐めてしまうと・・・。
「経皮感染」とは皮膚の小さな、目には見えないような傷口から感染してしまったりするケースです。「触れたど3秒以内やからセーフちゃう!?」等と期待しない方がいいでしょうね(笑)
どこで感染するの?
ねずみがうろつくような場所、野生動物のいる場所
レプトスピラを保有している動物は、ねずみや野性動物と言われています。レプトスピラに感染している動物の尿からレプトスピラが排出されます。保菌している動物の近くに行けば行くほど感染のリスクは高まりますね。
今回の台風19号で山にもたくさんの雨が降り注ぎました。その山から流れ出てくる水の中にもレプトスピラが潜んでいる可能性があります。台風後の山付近ではレプトスピラに要注意する方が安心です。
画像では自然の山、川が見えます。こんなとこにしかレプトスピラがいないと思い込むと思わぬ落とし穴が・・・
ねずみ、私の干支も子で親近感を覚えるのですが、この動物が台風と合わさると厄介を引き起こす可能性があります。
台風の影響で町中にもレプトスピラの危険性が発生する
台風の影響で増水し、汚水が地上へ流れ出してしまう。そのケースが起こると、普段は地上に上がらないねずみの糞尿が地上へと出てしまう可能性があります。その上をテクテク犬のお散歩で歩いてしまうと感染の危険性も・・・。
どうすれば良いんやろうか?
外に出ない。というのが感染から守るには非常に有効でしょう。ですが生活パターンではとても無理なケースがありますよね。私もそんな事は到底無理です(笑)
お散歩の距離を短くする。
水たまりには不用意に近づかない。氾濫した場所は要注意。
川や山に行く用事を延期する。
レプトスピラから距離を置くことが大切だと思われます。
台風後1カ月は犬の体調をよく見て!
レプトスピラの潜伏期間は数日から20日程度とされています。台風の過ぎ去った1カ月を目途に犬の体調変化を確認しておきましょう。もしも体調の変化が見られれば、獣医さんに診察してもらいましょう。
知っておくことの大切さ
物事をしらないままでいると、対応が後手後手に回って良くない結果に辿りついてしまうかも知れません。病気の事、予防の知識を人が持っていれば最悪のケースを変えられる可能性が広がります。
今ある愛犬との幸せな生活が崩れないよう、知識として蓄えていただければ幸いです。