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ハニー's Room

声を出して 41

2019.10.13 12:22

「なんだか、ウサギか青虫になった気分。」

 「おい!」

 「何?」 

「まずくなる。」

 ハニは無神経すぎる。

 レタスの葉を洗っている時、ハニは気が付いていないけど青虫が付いていた。

 青虫が付いていれば、それだけレタスが美味いという事だと判ってはいるが、それを食べている時に言う馬鹿が・・・・・・

 ここにいて、それがオレと結婚をするのだから、長い人生退屈はしないのかもしれない。  


「サラダだけなんて、夜中にお腹が空いて目が覚めるかもしれないから、アイスクリームを食べる?」 

「オレがいったい何のために、野菜たっぷりのサラダにしたのか判っているのか?」

 「何の為?」 

ハニにそれが判れば、そんな話をすることも無い。

 ハニだから、スンジョの気持ちや考えが判らないのではなく、スンジョが声に出して言わないから判らない。 


「まず、今の時間は判っているな?」

 「10時48分・・・・」

 「もう夜中と言ってもいい時間だ。オレはいつももう眠っている時間だし、寝ている間は食べた物が消化されにくい。サラダで満腹感がある状態で寝て、明日の朝食の時には胃もたれしないで、その日の活動のためにしっかりと食べた方がいい。」

 なるほどと言うくらいにスンジョの言う事が、よく判ったような判らないような。

 考えて見れば、ハニが読む雑誌にもよく取り上げられる記事に、健康のために遅い時間にカロリーの高い物を食べない方がいいと書かれていた。 


でも、アイスクリームは肉ではないし、口に入れれば溶けてしまうから問題ないと、ハニは自分勝手に納得をして冷凍庫のドアを開けた。 

「大丈夫、私は明日の朝ちゃんとご飯を食べられるから。」

 「知らないぞ・・・それに・・・・まぁ、言ってもハニにはハニの考えがあるだろうから。」

 アイスクリームのカップの蓋を開けて、大きく開けた口に軽快に食べているハニを見ると、これ以上言っても仕方がないと思った。 


心配は当たった。 

「おばさん、今日はトーストはいらないです。」

 「食欲がないの?」 

「ええ・・・昨日の夜、遅い時間にサラダを食べて・・・・・」 

チラッとスンジョの顔を見て様子を伺うと、美味しそうにトーストを食べながら、はっきりとハニに聞こえるように言った。

 「ばぁ~か。」