最高速度24ｋｍ/h／トーゴ

　トーゴ製のワイルドマウスで、元々は奈良のあやめ池遊園地で稼働していたものが、閉園に伴い、北海道まで移設されたもの。ルスツリゾートを運営する加森観光は遊具の再利用を積極的に行なっており、同じくあやめ池遊園地のトルネイダーは姫路セントラルパークに移設されていたり、とのその動向も面白い。実は、あやめ池遊園地時代にも、このコースターに遭遇しているのだが、残念ながら、乗った記憶はない。さすが十数年前なので、記憶は確かではないが、小学生ぐらいまではどんな小規模なコースターでもビビっていたので、きっと乗らなかったのだろうと思う。だが、当時ピンク色だったレールの上をスニーカー型のコースターが走るという今までに見た事がない感じは強く印象に残っているし、それに今、北海道で乗れているという事実に、なんだか感動してしまった。

　カラフルで可愛いスニーカー型の車両は二人乗り。またがるような形の座席に、ゆるいシートベルト。左右に手すりがあるので掴むと、まさに急流すべりに乗っているようだ。序盤は、このどこか頼りない仕様でワイルドマウス型のコースを走るので、意外にもスリルがあった。中盤にはボブスレー系のコースターのような旋回パート。最後に一番奥手を大きくカーブし、小さなキャメルバックで終了。残念ながら、浮きはないが、短いながら色々な要素が詰まっているコースターで、楽しかった。

　ただ、ある程度は仕方がないとはいえ、乗り場にいるスタッフ2人に雑談しながら、モニターされているのはあまり良い気分ではなかった。全体的にも、ルスツリゾートはあまりスタッフの愛想が良くなかったので、遊園地らしい楽しい雰囲気が十分に作られているとは言えなかった。

B

かなり簡素な乗り場

カラフルなスニーカー型車両

巻き上げの様子

山の上から見たコースの全景

かなり変わった動きをする旋回パート

景色が良く開放感のある最後のカーブ

ブレーキと共にチェーンがある珍しい仕様