またね、シンちゃん
火葬に、立ち会って来ました。
シンバ(猫)はそのまんまの形で、そっくり置いて下さってて。
1週間経って落ち着いたかと思ったけど、目の前にしたら途端にダメだったぁ。
最後、もうこれがシンバに触れる最後だ最後だと思いながら、何度も何度も撫でました。
なかなか離れられなかった。
麹のだけど甘酒入れて。
殴り書きだけどこれが声として届くと願って手紙を書いて。
みちこさん(母)の手紙には、何が書かれていたんだろう。
丁寧に、丁寧に焼いて頂いて。
骨は驚くほど綺麗に残ってて。
爪にも骨ってあるんだよ、だから猫は爪切りが恐いんだ、と教えてもらったり。
その割には毎度大人しく父に爪を切られていたもんだ。
尻尾の骨なんて見事。
これがこーでこうなって、と手際よく並べる焼き手の方もなんとプロフェッショナルなことか。←
細かい骨の部位も全部教えてくれた。
前日の台風もあって、きっと大忙しの日だったと思いますが、優しく対応して下さり、ありがとうございました。
病気持ってた歯だけ、やっぱり、黒かったね。
最期はどれほど痛かったんだろうか。
人間と変わらぬ火葬をして。
初めての、家族の火葬。
家族だけで見届けて、みんなで一緒にお家に帰りました。
懐かしい駅を通り、お世話になった動物病院の前を歩き。
不思議と通るもんだねぇ。
幼なじみのお母さんの時も、そんな話聞いたっけか。
両親(家)と、妹と、私と、
尻尾の先端、指、爪の骨を、ちょっと拝借したよ。
忘れられるように火葬するんだな。
そうやって回ってるもんなんだな。
人間て忘れる生き物だけど
撫でたり顔をくっ付けた感触は、一生忘れたくないや。
どんな形であれ、
また撫でさせてね、
撫でられにおいでね、と伝えて。
先に帰った妹からは、
「甘酒飲んで寝ます」と連絡が来て。
私も、酒粕じゃないけど、甘酒飲んで寝ます。
忘れない忘れない。
うちに来てくれてありがとう。
いっぱい楽しい時間をありがとう。
若かりし日の君を思い出して思い出し笑いしたよ。
よく家から脱走したもんだったな。笑)
脱走兵シンバめ。
ちゃんと、歳をとって、一生を終えたんだね。
本当に、楽しかったよ。
もう痛くないね。
ゆっくり休んでね。
もう会えないけど、いつも家出る時に言ってたし、いつか撫でられに来てくれるはずだから性懲りもなく言わせてね、
またね、シンちゃん。