【ARC'TERYX】今シーズン大注目のインサレーションウェアが登場!
登山の世界でアクティブインサレーション(行動保温着)が脚光を浴びたのは、パタゴニアから発表された「ナノエア」シリーズが記憶に新しいところ。(化繊の中綿ウェアは多くありましたが)中綿が入っていて暖かいのに、登山などの行動中も蒸れずにオーバーヒートすることなく着続けられるウェアとして大ヒットしました。
それからは各メーカーが同じようなアクティブインサレーションを続々と発表。それぞれ一長一短があり、ユーザーとしては嬉しい悩みとなったわけですが…結局暑くて脱ぐんですよね。※寒さの感じ方は個人差によるのであくまで参考程度に。
よほど中綿が少なく保温力が少ないモデルなら着ていられますが、止まっている時は寒いわけです。冬のアルプスの稜線を歩いている場合は、熱気が抜けながら保温してくれますが…冬のアルプスを縦走する過酷な環境ってあまり行かないですよね。
(上写真:3月の北岳登山中。樹林帯のハイクアップは暑くて薄手のフリースでした)
冬によく入るエリアと言えば、美濃戸口からの赤岳・夜叉神峠から鳳凰三山・尾白渓谷から甲斐駒ケ岳などなど。樹林帯のハイクアップの場面が多く、縦走するような場面は大型連休ではないとなかなか行けません。結局アクティブインサレーションを脱いでいる場面が多く、保温力は欲しいけどもっと抜ける(オーバーヒートしない)ウェアはないものかと悩んでいました。※ここでは一般的な冬山登山の話です
前置きが大変長くなりましたが、「抜け」が素晴らしいアクティブインサレーションがこの秋にアークテリクスから新登場します!
アークテリクスのNEWプロトンシリーズ。「プロトンLTフーディ&ジャケット」と
「プロトンFLフーディ」のラインナップです
こんなに前置きをたらたら語りハードルを上げているのも、実は昨シーズンすでにスタッフ綾井がフィールドで試したからこそです!
通気性と保温性、ストップ&ゴーの山行ではどちらも必要とするアクティブインサレーション。新作プロトンを試した感想としては、そのバランスがパーフェクト。
と昨年のBCキャンプで使用した時の率直な感想です。中綿に使われている素材は「コアロフト™ コンパクト 80 インサレーション」。高い通気性によって熱気を外に逃がしてくれます。
高い通気性を実現するのは中綿の素材だけではできません。 表面素材は「フォーティアス™ エア 20」、非常に通気性が高いことに加え、他に類を見ないほど耐摩耗性が高いのが特徴です。バックパックとの干渉だけでなく、ハーネスやロープとの擦れる状況でも安心して使用することができます。耐摩耗性が強いということは、わかりやすく言うと「毛玉ができにくい」ということです。
(上写真:フィールドテストで参加者の皆さんが着用。天候が悪かったのでハードシェルの下に着ています)
ダウンとは違い濡れにも強いので、冬のマイルドな環境ならそのままアウターとして使用できます。もちろんハードシェルの下に着ることにより、高い通気性のあるミドラーとしても大活躍です。
同じくアークテリクスのインサレーションジャケットとして定番の「アトムLT」シリーズと比べると、保温性はややプロトンLTが劣るものの、プロトンLTが二倍以上の通気性を誇ります。あまりアクティブな行動でなく保温性を重視する場合は「アトムLT」がちょうどいい場面もあります。
プロトンシリーズは通気性と保温性のバランスの良い「LT」と、より軽量で通気性を重視した「FL」の二つのラインナップになります。
FLは冬のトレイルランニングなどの激しいアクティビティに最適です。また寒さに強い方は中間着としてFLがちょうどいいと感じる方もいるでしょう。春~秋の高山で軽やかなアウターとしても使えるので、幅広いシーズンで使えるのも魅力。
プロトンLTフーディ Labyrinth モデル:173cm 着用サイズ:S
着心地は非常にソフトでぴったりフィット、ずっと着ていてもストレスは感じません。プロトンLTはフード付きとジャケットタイプの二種類。レディースはフード付きタイプのみとなります。
プロトンFLフーディ Infrared モデル:173cm 着用サイズ:S
FLはメンズ・レディース共にフード付きタイプのみの展開になります。
今シーズン大注目のプロトンシリーズは、この冬の登山やトレイルランニング、スキー・スノーボード、アルパインクライミングなどで、ずっと着続けることができる新世代のアクティブインサレーションです。ぜひご検討下さいませ!