【式典司会】三度目にやるべきこと(動画あり)
私にとっては一番多くのお仕事をしている「ホーム」と呼べる場所、大阪の国際展示場「インテックス大阪」にて、三度目の中国浙江省輸出商品博覧会の開幕式司会でした。
数を重ねるからこそ、毎回自分なりの課題を設定し、ベストパフォーマンスを目指します。
この開幕式は屋外特設ステージなので、コンディションが天候に左右されるのが特徴。昨年は台風直後で強風が吹きすさび、原稿がバタバタとはためいたり、ステージ脇ののぼりが倒れそうになったり。
今年は大変な熱さで、リハ―サル時から滝のような汗が止まりません。ご参加者はスタンディングなので、熱中症が心配です。そのため、進行を可能な限りコンパクトに、テキパキ進めることを頭に置きました。
式典司会で最も司会者の発話量が多いのがご来賓紹介。日本語と中国語で肩書とお名前をご紹介します。バイリンガル司会の場合、ここでの発話量は日本語司会の二倍。スムーズに、テンポ良くが大切です。
一般的に、日本語司会の場合、開幕式のような格式を大切にする場では、ゆったりとした、余白のある話し方を選びます。一方、中国語は日本語と比べると早めの発話で構いません。逆に遅すぎると違和感があります。ということで、今回は日本語部分は格式を保てるリズムのままで、中国語を「(自分としては)正しい発音で読み上げることができる最速スピード」にし、全体のアナウンス時間を短縮するという方針を自分の中で定めました。
式典中、司会台から眺めていても、かなりご参加者が暑さででつらい状況であるのが分かりましたが、幸い、どなたも倒れたり体調を崩すことなく、約30分の屋外での式典を終えることができホッとしました。終了後は皆さんすぐに空調の効いた室内展示場に駆け込んで行かれましたね。
今回で12回目となった歴史ある博覧会、毎年来られるスタッフの方ともすっかりお馴染みとなり、安心してお仕事をさせていただいています。来年も大阪でお会いできますように!
日中バイリンガル司会・通訳
宇高よう Yoyo
お問合せ:udaka.mc@gmail.com