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nessseas

pandora(5~0)

2014.03.16 10:54

Suite KooDoo
#23〔pandora/5 1 1〕


Loading... "組曲光導 第一曲 鉄の化石"
古の鉄。今も残るは理想への意地。
求めるのは…新しい死に場所。


おれは、Pに話さねばならない。一つの偽りと、一つの願いを。

けれどそれは、彼女にとって迷惑な形で行ってはならない。

Pが忙しいのはわかっていたから、忙しくない感じになるまで、待っていた。

随分思い詰めていた気がする。



2014年1月11日


「ほんとうは 話があって、大したことではないけど、聞いて欲しい」

『ほいほい』


呼び出したりして改まって言うのは抵抗があった。

だから、いつもの様にDF腕を回しながら、おれはPに、話し始めた。


「おれさ、おとこじゃなかったりする

 今ではほぼだれもしらなくて、知られないと段々女々しくなるので、白状しとく」


どう反応していいかわからなかったのだろう。随分と長く、何も言わない時間が流れた。


『あんまそういうの無茶しちゃぁいかんよw

一緒に遊ぶの楽しいから無理してゲームやめるとかっていうのはやめてえね』


「自分の選択だから、いい。」


ちなみにこのチャットの途中でチムチャに誤爆をした。凄く恥ずかしかった。


そして、一つの願いを。


「あと、よければおれのこと、呼び捨てで呼んでもらえませんか」

『そっちのがええならええよー』

「そっちのほうがいい」

『んじゃあそうしようw』


名前は魔法の様なものだ。

大事な人の名前を発声する、ただそれだけで、心は力を得る。

大事な人に名前を呼んで貰う、ただそれだけで、心は悦ぶ。

決して目には視えないけれど、おれにとっては、とても大事なことなんだ。


だからおれは、Pに、この様にお願いをした。




♪5.1.1 (dj nagureo)


Suite KooDoo
#00 〔pandora/0 pandora extream〕



PSO2の中、ゲームの神々が、二人のキャストを出会わせた。

「中は決して覗いてはならない」という忠告と共に。


自分の存在こそが、箱であり、禁忌なのだろうか。

それを開けてしまう日が、来るのだろうか。




"ゲームのかみさま。おれはしあわせです

おれは、このしあわせを保つために、力を尽くさなければ。"

薄暗い部屋の中、パンドラエクストリームが、仄かに、ゆっくりと明滅していた。



パンドラエクストリーム
災厄の最中、ただ一つ遺された希望を守るために生み出された、災いを防ぎし双短銃。死角のない攻撃が生み出すものは、完全な無なのかもしれない。