訃報・ソルリ。
衝撃的なニュースが飛び込んできました。元f(x)・ソルリの訃報です。
享年25歳。2015年のグループ脱退から4年が経ち、彼女なりに自分の居場所を見つけながら日々過ごしているのかと思っていました。それでも時折、センセーショナルに取り上げられる自分のSNS投稿への無責任な声は、消えることなく彼女の中に鬱積していたのでしょうか。真相は彼女自身の胸の中に秘められたまま、誰もそれを論じて断じることはできないですが・・・・。
SMEとしては2年前のジョンヒョンの死が、まだ記憶に新しいですね。K-POP界隈では、2015年にBABY KARAのメンバーだったソジンが逝ってしまった後、SMEから2人です。最近ではTWICEのミナが活動を停止したりもしていましたが、競争と羨望と中傷の激しいこの世界、普通に振舞うだけでもココロは削がれていくのかもしれません。
ソルリは、f(x)のマンネとして(ホントはクリスタルの方が年下ですが)、スラリとした高身長とあどけない顔立ちのギャップが印象的な女の子でした。
小学校4年生の時に故郷の釜山から一人、ソウルへ上京。それだけでも凄いです(;'∀') MTM演技アカデミーで役者になる夢を叶え、2005年のドラマ『薯童謠』で子役デビューを果たし、その後、オーディションを経てSMEへ。2009年からf(x)のメンバーとしてK-POPの世界に舞い降りました。
昔、TV番組でこんなことを吐露しています。
「家族と離れて宿舎での暮らしはつらかった。そんな時、私を助けてくれたのは、少女時代のティファニーやテヨンです。一人ぼっちで上京した私には、頼れるのはオンニたちしかいなかったんです。オンニたちが少女時代としてデビューすることになって、顔も見かけることができないくらい忙しくなってしまうと、私一人が宿舎に残されて・・・オンニたちが遠くなっていくようで不安でした。でも私もf(x)としてデビューすることが出来、たくさん会えるようになったのが嬉しい」
いつも誰かと一緒に居たかった寂しがり屋のソルリ。時には、同じSMEのメンバーだったり、KARAのハラやAOAのミナだったり、IUだったり。時には男性だったこともあるでしょう。そんなすべてを赤裸々にインスタでアップしたりするのは、誰かと居るという喜びを彼女なりに確認する作業だったのかもしれません。
改めて画像を作っていると「こんなにも笑顔になれる人たちが周りにいるのになぜ?」と、思ってしまいますね・・・。もちろん、これは彼女の暮らしのほんの一瞬を切り取っているだけであって、他人には伺い知れない孤独や苦痛を抱えていたのでしょう。クラブで遊んだり、ヘベレケになるまでお酒を飲んだりは、彼女なりの対処策だったのかなと。
自ら命を絶ったのか、あるいは事故なのか、それは調査の結果を待つばかりですが、どのような結果だとしても失われた命は戻りません。ジョンヒョンの時に、死が残された人たちにどれだけ苦しい想いをさせるかを実感していたはずの彼女なだけに、自ら死を選んだとは思いたくありませんが・・・。
f(x)に居たわずか5年ほどの時間ですが、僕はソルリとメンバーたちに沢山楽しい思い出と、ステキな音楽をプレゼントしてもらいました。ソルリが抜けたことはf(x)というグループにとっても大きな変化だったし、それがRed Velvetのブレイクに少なからず影響を与えたと思いますが、「NU ABO」や「Chu~♡」に始まる独特の世界観、アルバム『Red Light』辺りまでは唯一無二のグループだった気がします(アルバムは『4 Wall』まで全部持ってますから!)
雑音の多い世界から離れて、静かにゆっくり休んでね。ソルリ。また、どこかで逢いましょう。
BYE。