「宇田川源流 日本万歳!」 国王のいない国が多い現在の世界情勢で「天皇」の即位を祝える世界唯一の国であることを誇りに思う
「宇田川源流 日本万歳!」 国王のいない国が多い現在の世界情勢で「天皇」の即位を祝える世界唯一の国であることを誇りに思う
月曜日は「日本万歳!」である。今週は久しぶりに月曜日から金曜日まで平日が続き、皆さんも憂鬱なような感じではないか。本来はそれが普通なのであるが、最近はどこかに休みがあるような週ばかりであり、フルタイムの通勤が少なくなっている。今週も明日は休みなのであるが、それでも月曜日というのはなかなか憂鬱なものである。
そのような中、やはり自分たちに元気を会当てることもあって、日本万歳を連載している。日本はなんていい国なのか、そしてその国を構成している日本人はなんと素晴らしいのか、そしてその一人があなた自身であることを自覚していただき、そのことを誇りに思っていただいて、一週間の活力としていただくことが良いのではないかという気がしているのである。
さて、明日は今年に限り「祝日」である。これは令和になって今上天皇が即位なさり、その即位を世に広める即位の礼の一連の儀式が行われることから、日本国民としては当然に祝日とし、天皇陛下の即位を祝うという意味が込められている。戦前であれば、「休み」とはいえ、町ごとに集まり、祝賀の意を表する儀式を行っていた。昭和9年に現在の上皇がお誕生された時、私の父は7歳であったが、その時は休みであっても、町内が強制参加で昼から儀式があり、夜は提灯行列(提灯というものがイメージ沸かない人もいるかもしれないが)をするというような状況になっていたようである。つまり、実質的には休みではなかった。
今回の即位の礼に関する祝日も、そのような式典に出席のために平日よりも忙しい人がいるかもしれない。また一方で「天皇制反対デモ」などという、何とも意味不明な行為をしている人々もいるようである。このようなことを考えると、様々な意味で「日本国に天皇陛下がいらっしゃること」ということが、国民の生活や精神に影響を与えている。
「権威はあるが権力がない」という存在について、あらためて日本人はその存在を考えるべきではないのか。
宮内庁 大嘗祭の次第を決定
皇位継承に伴う儀式について検討する宮内庁の「大礼委員会」は2日の会合で、皇居・東御苑で11月に行われる「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」の次第などを決めた。これにより、天皇陛下の即位に関連して年内に行われる儀式・行事の日程は全て固まった。
大嘗祭は新天皇が五穀豊穣(ほうじょう)と国民の安寧を祈る儀式。大嘗宮の儀のうち「悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀」は11月14日午後6時半、「主基殿供饌(すきでんきょうせん)の儀」は同15日午前0時半からそれぞれ始まる。招待客は平成の時の参列者より約230人少ない約670人。参列者が招かれる祝宴「大饗(だいきょう)の儀」は同16、18日に行われる。大嘗宮は同21日~12月8日、一般公開される。
皇室の祖とされる天照(あまてらす)大神(おおみかみ)を祭る伊勢神宮(三重県伊勢市)や、初代天皇とされる神武天皇の陵(奈良県橿原市)、昭和までの4人の各天皇の陵を天皇、皇后両陛下が参拝され、一連の儀式を終えたことを報告する「親謁(しんえつ)の儀」も日程が決まった。前回はそれぞれの参拝に皇族が同行したが、宮内庁は今回、男性皇族の減少などを理由に同行を見送った。
平成の伊勢神宮の参拝では上皇ご夫妻はそれぞれ馬車を使用したが、今回は皇后雅子さまは車を使う。体質的な馬へのアレルギーがあるため。【和田武士、稲垣衆史】
天皇陛下即位に伴う主な儀式・行事の日程
<10月>
22日 即位礼正殿の儀
祝賀御列の儀
饗宴の儀(25、29、31日も)
23日 首相夫妻主催夕食会
<11月>
14日 大嘗宮の儀(悠紀殿供饌の儀)
15日 〃 (主基殿供饌の儀)
16日 大饗の儀(18日も)
21日 大嘗宮の一般公開(12月8日まで)
22、23日 親謁の儀・伊勢神宮に参拝
27日 〃・神武、孝明両天皇陵に参拝
28日 〃・明治天皇陵に参拝
<12月>
3日 〃・昭和、大正両天皇陵に参拝
2019年10月02日 19時59分 毎日新聞
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-1002m040243/
さて、少し行数がかさむが、あえて、国連加盟国の中で「国王」などの元首がどれだけいるか見てみよう。ちなみに、「即位日」をもとに、並べるので今上陛下が最も下の段になっていることをお許しいただきたい。また、国王、または元首として認められるかどうか議論のある人もいるが、そこは、なるべく幅広く認めるということで解釈いただきた。
エリザベス2世 イギリス 女王 93歳 1952年2月6日
ハサナル・ボルキア ブルネイ 国王 73歳 1967年10月4日
カーブース オマーン 国王 78歳 1970年7月23日
マルグレーテ2世 デンマーク 女王 79歳 1972年1月14日
カール16世グスタフ スウェーデン 国王 73歳 1973年9月15日
ムスワティ3世 エスワティニ 国王 51歳 1986年4月25日
ハンス・アダム2世 リヒテンシュタイン 公 74歳 1989年11月13日
ハーラル5世 ノルウェー 国王 82歳 1991年1月17日
レツィエ3世 レソト 国王 56歳 1996年2月7日
アブドゥッラー2世 ヨルダン 国王 57歳 1999年2月7日
ハマド バーレーン 国王 69歳 1999年3月6日
ムハンマド6世 モロッコ 国王 56歳 1999年7月23日
アンリ ルクセンブルク 大公 64歳 2000年10月7日
ジュアン・エンリク アンドラ 共同公 70歳 2003年5月12日
ノロドム・シハモニ カンボジア 国王 66歳 2004年10月29日
ハリーファ アラブ首長国連邦 大統領 71歳 2004年11月3日
アルベール2世 モナコ 公 61歳 2005年4月6日
サバーハ・アル クウェート 首長 90歳 2006年1月29日
ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク ブータン 国王 39歳 2006年12月14日
トゥポウ6世 トンガ 国王 60歳 2012年3月18日
フランシスコ バチカン 法王 82歳 2013年3月13日
ウィレム=アレクサンダー オランダ 国王 52歳 2013年4月30日
タミーム カタール 首長 39歳 2013年6月25日
フィリップ ベルギー 国王 59歳 2013年7月21日
フェリペ6世 スペイン 国王 51歳 2014年6月19日
サルマーン サウジアラビア 国王 83歳 2015年1月23日
ラーマ10世 タイ 国王 67歳 2016年10月13日
エマニュエル・マクロンアンドラ 共同公 41歳 2017年5月14日
スアラウヴィ2世 サモア 元首 72歳 2017年7月20日
アブドゥラ マレーシア 国王 60歳 2019年1月31日
今上天皇 (徳仁) 日本の旗 日本 天皇 59歳 2019年5月1日
実は、国連加盟国全体でこれしかいない。その中で「皇帝・天皇」つまり「国王よりも上位の概念」をもって言われているのは日本の天皇陛下だけである。「キング」ではなく「エンペラー」と訳される人物は、実は一人しかいないということだ。それだけの伝統と権威を日本は持っているということになる。
日本人は、そのような存在がいながら、なぜかあまりにも「身近であるだけに大事に思わない」人が少なくない。たとえは悪いが、東京の人が東京タワーに観光に行かないのと同じ(私は東京スカイツリーに上ったことがない)であり、身近にあると、大事に思わない人が少なくないのである。
しかし、逆に「そのような重要な存在が、同じ言語同じ文化で存在し、そして、身近に感じることができる」という環境にいる日本人は非常にありがたい。実際に、国王などのいない国の人々は、日本の天皇という存在に非常に憧憬を持って接している。身近にいない人々は批判はしても、近くに行けば必ずそのすばらしさに頭が下がるという。
たぶん、この辺のことは理屈ではない。しかし、私のように海外にいた経験のある人にとって、そのような存在があることが、どれほど様々な面で役に立ったか。非常に大きなものである。そもそも、「式典を祝える」ということが、元首のいない国では経験できないし、また、「その式典で休みになる」ということもない。そのうえ、その存在を考えることができるということや感じることができるという、他では経験できない経験ができるということが日本人の心の幅を広げ、そして心の中の発想を考えることができることになるのである。
さあ、明日は即位の日で祝日。日本人の一人として、日本という国家を誇りに思い、そして祝おうではないか。そして日本のすばらしさを感じよう。