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ソーシャルワークというのは

2019.10.17 02:25

自分は30年以上、ソーシャルワークを実践しています、ソーシャルワークはただの社会福祉ではありません、総合的な学問分野です、

ソーシャルワークは、人と環境にそれぞれ働きかける技能と方法論とその実践です。ソーシャルワークを実施する人をソーシャルワーカーといいます。

また、人と環境の相互作用にも働きかける仕事です。人というのは、その人が生活に何らかの支障を抱えている人です。その人の抱えている支障の解消にソーシャルワーカーは一緒に取り組みながらその人の主体性と自主性を尊重して問題や、課題を受け止め分析整理して一つ一つずつ一緒に解決して対応していく対人支援の総体です。


生活上の支障というのは一人一人様々です。経済的、社会的、心理的、精神的、身体的、霊的な次元分野、衣食住とか、対人関係障害とか、自己実現についてなど、何らかの事情で病気や障害や何らかの問題を抱えている方は、やはり生活上にいろんな支障を抱えています。


個人的な問題もあれば、その人を取り囲む環境の問題もあれば、その人と環境の相互作用に支障がある場合もあります。


環境とは、人、物事、金、情報、自然天然資源なども含めたあらゆる社会資源も含みます。


例えば、何らかの病気を抱えて生活上に何らかの支障を抱えている人は、ソーシャルワークの支援の対象に成り得るといえます、生命の侵害危機などの緊急時以外は、基本は支援は明確な契約に基づきますから、支障を抱えていても支援を自分から必要としない人は、相談や申し出ないと、サービスの利用はしないことになります。

困り事などがあってもなかなか恥ずかしいとか、どうなってしまうかなどいろいろと心配して適切な相談に来れない方も沢山います。問題を抱えていてもずっと自分の心に仕舞い込み苦しんでる人もいます。世間体を気にしていたり、人の目が気になりなかなか適切な相談を申し込めなくて、何か宗教カルトや詐欺的な占い師や心理カウンセラーなどを名乗る人に相談したりして、経済的に侵害されたりしている方もいます。


自分の悩みを誰かに相談となると、凄く勇気がいりますが、適切な相談者を探す必要もあります。





対人サービスを利用したい人は申請して、査定され、互いによくやり取りして、カウンセリングしてから、支援の契約を結び、支援開始に成ります。


クライアントにとっての、その人を取り巻く環境とは、他の家族や友人、知人、職場の人々や、病院の医師や看護師や他のスタッフ、また、あらゆる自然環境や、社会制度や社会施策、公的機関や施設、民間機関や施設など、あらゆる社会資源という人や物事です。


クライアントを中心にして、ニーズを充足する為に、あらゆる社会資源を活用していき、よりよく成るように支援していきます。


ニーズとは、個人の我がままではありません。欲求と要求は違います。

つまりウォンツとニーズの違いです。

その人の一人の人としての、必要性です。


人として当たり前の事柄です。


それが欠如や剥奪、欠落していたり、なんらかの侵害や支障の為に、充足されていない場合は、支援の対象になり、個別のニーズに即して適切な支援をします。


ゆえに、何でも平等とかには成りません、

その人が人として当たり前に暮らしていける為に十二分な支援が必要です、


だから共産社会主義的な平等分配型の思想はあまり好ましく無いです。


ある人には既に充足されてる状態で、またある人には必要性があるが欠落欠如しているためにそれを充足するに金品などの支援が提供されているのに、あの人は楽してズルいとか、不平等だとか、特別扱いだとか、文句などが噴出します、

それはおかしな平等主義で、自分に充足されているならそれでいい訳です。自分にある能力で自分の必要性を充足できる方はそれが最善なのです。損はしていないからです、自分にある能力を充分に活用して、生きる事ができているからです。


例えば、何らかの障害を抱えて生きている人は仕事を得ても障害は消えません、何らかの支援が、なければ、一人で生きるのは大変に困難なのです。


一人一人は平等だとなり、何から何までみな配給分配を均一化したらどうなるでしょうか、不足する人もいれば、過分になる人もいますから、平等にするならば、その個人の必要性に応じてサービスするのが最善です、


だから何でもかんでも平等、公平という、信念や観念は、人を傷つけ侵害してしまうし、時に排他的に成り、隣人を排斥して懲らしめる事にも成ります。


一方で、なんでも自由だからとなれば、自分で稼いだ分は自分の物なんだから自分以外には使わないとなれば、身体能力などに支障のある障害を抱えてる人は、自分だけで、生きていかないとならなくなり、結局は、いわゆる弱者は死ねばとなります。

自由と自己責任だなんていう話です。


しかし、人はいつ自分の身に厄災が降りかかるかわからないから、社会保障制度があり、日本人の多くほとんどの人はその制度を利用して、自分の生活を支えてもらっています。


医療保険や年金保険や雇用保険や介護保険とか、所得保障と、公的保険や公的社会サービスは全部連携したものです。


ゆえに、自分が健康な身体を維持しているならば、それはある意味一番幸せな方です。


病気も障害も無いなら、自由に出来るからです。


でも病気や障害を抱えて生きている人は、様々な不自由さを抱えて生きているのです。


そこをよく見なければならないのです、人として、

どんな苦しみや支障を抱え生きているかです。


強く健康な方は、やはり、能力があるならば、なんからの支障を抱えて生活に困っている人々に、手を差し伸べる支援をしても損は無いと思います。


しかし、一見、強く健康な人でも、内面に傷を沢山抱え苦しんでいる人もいますから、


故に互いに、対等な関係を築き、信頼を構築して、互い支援しあう体制やしくみを創造してみる事も、よりよくする為には必要だろうと自分は思っていて、ソーシャルワーカーの仕事だと自覚しています。


ソーシャルワークは、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワーク、ソーシャルアクション、レジデンシャルワーク、アドミニストレーション、アドボケイト、

ノーマライゼーション、インクルージョン、エンパワーメント、ストレングス、エコロジカルアプローチ、などなど、伝統的な既成のあらゆる分野の科学知識や新しい科学知識などを応用し援用していく、応用科学分野でもあり、また、実践実学でもあります。




それぞれに、アプローチして、それぞれがより善く良く成るようにアプローチして行くのが、ソーシャルワークの実践で、実践者はソーシャルワーカーです。


だから価値とか哲学とか倫理とか道徳は、非常に大事です、

あらゆる実践の要ですから、スキルやテクニックを使う人の心の問題です。


自分の専攻は、社会学をベースにして、一つは、ソーシャルワークの実践哲学です、また、知識理論と、技能方法論です。


その三つで、ソーシャルワークは成り立つのですが、実際に、実践者が、ソーシャルワーカーです、

つまり、

四位一体という事になります。


また、ソーシャルワークイズアートと言われます。アーティストです。


マーシャルアーツというのは、格闘技、武道一般です。


アートとか、アーツとは、

技芸とか技能と訳されます。


芸術とかと言われ、絵とか音楽などだけと思っている方も多いと思いますが、


アーツは、人が工作するのをアーツというのです。

しかも、ただの作業で無くて、哲学、価値、倫理、道徳に裏打ちされた、人間の創作行為はアート、アーツです。


だから、真心や慈愛を持って創作したり、工作する事柄を、アート、アーツと言うのです。



そういう、意味では、主婦がこなす家事でも、アーツに成りますよ、


一つの皿洗いでも、アーツに成ります。


人が真心を込めて作り出す物事をアートといいます。


ソーシャルワークは、クライアントと一緒にアートしていく大変におもしぇ仕事なのです。


ジャズのような、セッションとよく似ています。


一人一人は、ユニークです、つまり個別ですから、その個人のニーズを計りながら十二分に充足していくプロセスです。


だから、初めと終わりは大切にします、


始末はちゃんと互いに付けてから、次のステージに向かうのが理想的で、それが互いにとって善い事で、賢明な事です。


互いに歩んだ道を互いに評価しあう事です。

協働とは、プロセスの最期までです。

クライアントとソーシャルワーカーは対等だからです。


ソーシャルワークの、源流は、ソーシャルケースワークですから、ケースワークは、個別支援ですから、その人、一人のクライアントを中心に考えて支援します。


クライアントと一緒にです。だから強制も強要も操作なども無いし、支配や制御もしません、指示指導監督管理監視もしないし、当然に、暴力など、アビューズやネグレクトやマルトリートメントなども本来的にありません。


クライアントとソーシャルワーカーはいつも対等です。


クライアントが、子供でも大人でも、全く対等です。


また、ソーシャルワーカーの機能は、連絡、調整、仲介、連携、介入、権利擁護、権利弁護などかありますが、他にも様々な機能があります。


一言で対人支援、生活支援といいますか、人は、家族でも、一人一人、全く違う存在ですから、個別を大切に大事にするのが、ソーシャルワークです。


ソーシャルワークは、社会福祉の実践です、

社会福祉は、医療ではありません。

故に、治療行為はしません、しかし、治療的な関わりや、教育的な関わりはします。

疾病予防の保健や公衆衛生、疾病治療の医療などともよりよい連携は必要です、

また、社会福祉は、様々な分野があります。

高齢者福祉、子供福祉、労働者福祉、家族福祉、医療福祉、司法福祉、教育福祉、障害者福祉、一人親家庭の福祉、乳幼児福祉、女性福祉、性的マイノリティー者福祉、外国人の生活支援、依存症者への支援や、様々な虐待の問題、加虐者への適切な介入や支援と、被虐者への適切で必要十二分な支援などなど沢山の分野で、しかも、多問題や複数の生活上の支障を抱えて、一人で困窮している人もいますから、衣食住を最低限に用意しても、そこから生活を維持し継続していくには、様々な人、物事、金、情報を、有効に連関させて、相互作用を活用して、それぞれがよりよく成るように、少しでもよりよく成るように、支援するのがソーシャルワーカーの役割と仕事で、実践そのものです。


人はよりよく変われるというのがモットーです。




あまり馴染みの無いソーシャルワーカーについて、皆様に少しでも知って、ご自分の生活をよりよくより豊かにしてもらえたらと思っております。



ソーシャルワーカーの奥田力

(社会福祉士、精神保健福祉士)