融資(中編)
事業計画
融資の相談をする前に、自分がやりたい事業を整理するために事業計画書を作りました。
融資を受けるかどうかに関わらず、起業するならこれは作っておいた方が良いです。
人に伝えられる形で起業イメージをアウトプットしておくことは必要だと思います。
私は起業準備中の無職を良い事に相当時間をかけて練り上げました。
とはいえ難しい事ではなくて、会社員で仕事の資料を作った事がある人なら事業計画書は作れると思います。
自分の気持ち、思い、想定などを具体的な文章や数字に落とし込む作業です。
自分で始める商売の事を書くのですから、書きたい事が溢れてまとめるのに苦労するくらいです。
事業計画書に記載する内容は、検索すればテンプレが出てきますが、
・どんなコンセプトのお店なのか。
・どんなお店にして、どんな戦略で顧客獲得するか。どんなメニューを出すのか。
・どんな設備が必要で、どのくらいの費用がかかるのか。
・改装費用はどの程度かかるのか。
・顧客単価と来客数を予測して売上計画。
・日々の経費を予測して収支計画。
・融資額と、金利を想定して、売上計画をもとに返済計画。
・・・などなど。
たっぷり時間をかけて資料作りを楽しみました。
少し脱線しますが、私のもとの仕事はITエンジニア。
ITエンジニアをやってると、Word,Excel,PowerPointを扱うとか工数の見積もりとかはお手の物なのですが、お金に関する資料作りは意外と縁が無いものです。
しかし、退職する前2年間ほど新規事業開拓のようなお仕事に携わる機会がありました。
この時の経験が起業に向けてのいろんな事に非常に役に立ちました。
エンジニアをずっとやってきた自分には体験出来なかった仕事をさせてもらい、
「事業」って何だろう・・・という事を考えるきっかけになりました。
起業自体も、新規事業開拓の経験が無ければ決断出来なかったと思います。
新規事業の一環で提案しようと一瞬考えましたが、IT事業部の新規事業として「古民家をリノベーションして飲食店を開業」は・・・
さすがにありえないですから、会社の新規事業ではなく自分が起業することになったわけですけど。
さて、話を戻します。
事業計画が出来れば、後はお金の相談のために金融機関に出向くことになります。
金融機関とか融資制度ごとに計画書等を求められる可能性がありますが、事前に事業計画書がしっかり出来ていれば、情報を転記するだけで出来あがるものです。
融資にはいろんな手段があり、金利とか審査基準とか、担保の要否とか、モノによって違いがありますので、情報を集めて比較したら良いと思います。
金融機関でもいろんな融資制度を紹介してくれたりしますから、いくつかの金融機関と話をしてみても良いですね。
金融機関の前に商工会に相談してみた
ということで、事業計画ができたところで金融機関に行くことも出来たのですが、私の場合はとりあえず地元の商工会に行ってみました。
事業計画の内容を第三者に見てもらいたかったし、田舎で飲食店をするには商工会等の人のつながりが必要と考えていたため、元々商工会加入を検討していた事もありましたから。
結果としては商工会に相談に行ったのは正解だったと思います。
商工会がお金を貸してくれるわけではありませんが、事業に関する相談員の方がいて、融資制度もご存じですし、なにより、その土地で商売をするという具体的なイメージを持って事業計画をみてくれます。地元の同業他社の事情等も知っているわけですから、リアルなコメントがもらえます。
しかも無料でした。
飲食店起業コンサル業者さんとかも居ますけど、都会の事情は分かっても、田舎の事情なんかは分かるんですかね・・・。
まあ、私の場合トコトン節約起業のため、コンサル料は払えないので、負け惜しみみたいなものです。お気を悪くされないよう。
で、商工会で何度か相談しながら事業計画をブラッシュアップしたあと、金融機関(日本政策金融公庫さん)との橋渡しもして頂きました。
後編のつもりだったのに、中編になってしまった。
次回は金融機関とのやり取りから融資の実行まで書こうとおもいます。
今日はここまで。