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本の感想①「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」

2019.10.18 10:00

https://www.amazon.co.jp/今日が人生最後の日だと思って生きなさい-小澤竹俊/dp/4776208954/ref=nodl_#



本嫌いの私が本を読み切りました。


小澤さんの本。全然甘くない。


おじいちゃんが亡くなってから、何か本を通して前向きな感情になりたい。


同じような気持ちを抱えている人の気持ちを知りたい。


毎日を健康で過ごすことができるのに、無駄に生きている。


今日を生きたくても、生きられなかった大切な人がいる。


そう思っていた。


梅田のブックファーストだったか、通勤経路に二軒書店があるので、体力のあるときに立ち寄った。


するとこの本に出会った。


本はいつもだいたいジャケ買い。


自分が読んでいて気持ちいい本を選ぶ。


薄くて、少しためになる、ちょうどいい本。


これだ、これにしよう。



通勤途中や、寝る前に、少しずつ読んだ。


ホスピス、終身医療など、人の最期に携わってきた著者。


本を読んで救われた節はこれ。



自分の中で、ずっと引っかかっていたこと、それは、おじいちゃんの最期に立ち会えなかったこと。


亡くなる前日、大阪から徳島まで車で行った。母を一緒に連れて。

仕事帰りの22時半くらいに大阪を出て、

大神子病院までは車で2時間半ほど。


食事や休憩をしながら、向こうに着いたのは深夜25時半くらい。



その頃おじいちゃんは、三日三晩心拍が上がりっぱなし。

ずーっと、マラソンをしているようなしんどさ。僕らが到着するまでも、全然眠っていない、とのことだった。


25時半、病院は真っ暗。

職員の計らいで、深夜からも入れるように解錠しておいてくれていた。


そっと病室を覗く。

おじいちゃんは起きていた。


ハアハアと息を荒げていたが、目つきや握力はしっかりしている。


がりがり。

前会った時より何キロ減っていたのだろう。

看護師さんは体重30キロ台にまで落ちていると言っていた。


しかし目つきはしっかりしている。

力のある眼差し。少し安心した。



酸素マスクはしんどいので外してくれと、

声にはならないが、身振り手振りで伝えて来る。


少しマスクをあげてやったり、紐を緩めてやったり。


母と交代で夜中までおじいちゃんの様子を見ていた。


その日は仕事帰り。明日も朝から大阪で仕事。

四時くらいまで仮眠して、混む前に大阪に戻ろうと思っていた。


起きたら8時半。

職場にはもともと、容態次第では休むと伝えていた。


朝のこの感じだと、昼に戻って午後勤務できそうだな。

そう安直に考えてしまい、母を残して大阪へ戻った。

結局、13時過ぎに家に着いたものの、疲れ切ってしまい家でお昼ご飯を食べ、寝てしまった。



17時。母のラインを見る。


「容態がいよいよやわ。家族の人、来れる人は近くにいてあげてって、看護師さんから言われた。」


「了解。兄2人と合流して、車で向かうわ。」



そんな矢先に母から電話。


「今亡くなったわ。」




支度をして、兄弟3人で、徳島に向かおうとする、ちょうどそんな時だった。



結果的には


ということにはなる。




ただ、あの日結局仕事に行かなかった。

休むのであれば、徳島にいておけばよかった。


最期までおじいちゃんの横にいてあげればよかった。



そんなことがずっと頭に引っかかっていた。








しかし、この本を読んで、

自分のしたことを悲観し続けていても、何も進まないと感じた。


おじいちゃんはそれを望んでいない。

絶対にそれだけはわかる。


中途半端に真面目で、自分が抜けると職場に負担がかかることは始めからわかっていた。


そういうタイミングが来ることも、職場には伝えていた。


でも、一番準備ができてなかったのは自分だった。


最期の時は、いつか必ず来る。


それをわかってなかった。自覚してなかった。


わかってはいたけど、イメージはしてなかった。


そのときに、自分がどうすべきか。
どうこうどするのが、ベストなのか。
自分にとって。周りにとって。おじいちゃんにとって。家族にとって。



それがわかってなかった。


苦しいながら、僕の手を握り、今まで見たことのないような起伏で、僕を見つめ、口を動かしていたおじいちゃん。


あのときおじいちゃんは、何を伝えたかったのか。



いまはわからない。

けど、きっと、いつか、


それがわかる時が来るんだと思う。

あの時、きっとこんなことが言いたかったんだろうな。


そう、自分が納得できる思考が、今後浮かんでくると思う。

おじいちゃんを想い、自分を見つめ直す。

そんな機会をこの本は僕に与えてくれました。


内容に突出したことはあまりないかもしれません。


しかし、何か自分とはめ合わせて、ゆっくり文字を追いかけると、すごく有意義な読書になる本です。


おススメです。



最期までご精読ありがとうございました。