体表面を触る
体表面を優しく触るというのは強烈な刺激です。
何の考えもなく、ただ優しく触る訳ではありません。
触れることで情報のやりとりをしていなければ意味がありません。
それは逆に害になることもあります。
今回で4回目の参加の先生ですが、感想をフェイスブックで書いてくれました。
体表面を触れるか触れないかで触ると強烈な情報が脳に伝わります。
これを間違えると反動も大きくでます。
一般的には弱刺激は身体に大きな影響を与えないと思われがちですが、鍼灸の中でも弱刺激であろう経絡治療も、誤治による変化は大きいと経験的に感じてもらっていました。
確かにそのとおりです。
最初に勉強会に来てもらってから約一年ですが、色んな意味で発展してもらったのではないかと思います。もちろん、勉強熱心な方なので、今までの色んな要素を取り入れておられますが、その基本となるコツをつかんでもらえたんじゃないかと思っています。
基本さえわかれば、あとは応用はいくらでもできます。形は違えど、その根本に流れるものは全く同じです。
弱く小さい、ゆっくりの刺激は、強烈に脳を活性させ気を動かします。
逆に、強くて、大きく、早い動きは、肌肉に影響を与えます。血を動かします。
それぞれに役割があるということです。
古典に書いてあるとおりです。
それをどの人に、どのタイミングで行うか?
これを決める能力がとても重要だとわかります。
それぞれの技術は、それを決められるから存在する訳です。
まずは、診断できるかどうかが焦点です。
決められないから選択できずに、自分が知っている技術のみで対処しようとします。
それでは同じことの繰り返しです。相手の状態を探っているのではなく、自分の思い通りに治療を組み立てているのと同じです。
それは、この薬が駄目なら、次の薬と言っているのと同じです。
そうならない為の診断法です。
また、嬉しいことに1年前より、私の講義が洗練されてきたと高い評価を頂けました。
とても嬉しいです。
色んなことを言いたいから次々と話しが飛んでしまっていた気がします。
伝えたい気持ちが強かったんだと思います。
今は、その気持ちをこらえて焦点を絞って部分的にやるからかもわかりませんね。
もっともっと、沢山のことを話ししたいのですが、やっぱり、一つ一つ積み上げていかないと伝わらないんだなと改めて思いました。
勉強会をすると一番勉強になるのが私自身です。