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作家とめぐるアートツアーとコンサート鑑賞×長良川おんぱく開催レポート

2019.10.21 22:31

歌となる言葉とかたち2019 最終日アートツアーを実施しました。


令和元年10月14日(月祝日)。

短歌とアートの展覧会「歌となる言葉とかたち2019」の作品群を出展作家と巡るツアーを開催しました。


このツアーは、2019秋の長良川おんぱくプログラムとして、

サステナブルアートジャパン byぎふのふが主催、

「歌となる言葉とかたち」タイアップ企画として、同展運営委員会のご協力をいただきながら、企画&実施しました。


長良川おんぱくプログラムNo.108

[ 作家とめぐる野外美術展 森ランチとコンサート鑑賞 -和歌で紡ぐ大和のつたえ話とともに-] 



今回は、参加者の皆さんに、岐阜駅発着の高速バスで郡上市へお越しいただく、バスを乗り継ぎツアーでもありました。


この前々日には過去最大級といわれた台風19号が去っていった岐阜県内。

台風一過の晴天もふたたび雲間に隠れ、あいにくの雨模様でしたが、

山々にかかる霧は幻想的で、水滴を纏う木々の緑はより一層輝き、

雫に濡れる作品群は、なかなか見ることのない光景。


雨の日ならではの、野外アート観賞会となりました。


写真を中心に、振り返ります。



朝は、岐阜バス高速バス乗り場「郡上八幡城下町プラザ」で参加者をお出迎え。

水色の長良川おんぱくフラッグを手に案内人が、岐阜バス降り口でお待ちしていました。

御一行様そろったところで、マイクロバスへ乗り換え、一路、古今伝授の里フィールドミュージアムへ。


午前11時。造形作家とともにめぐるアート観賞会がスタート。

最初にご案内した作品は、岐阜市在住 彫刻家・廣瀬敏史さん による「閃光」。

短歌をもとにかたちとなった作品を目の前にすると、いくつもの想いが言葉になって出てきます。


その先、少し進んだところで、岐阜市在住、彫刻家、望月鮎佳さんの作品「強く、まっすぐに」。

植物の成長を願う短歌へ、ある野菜を想起した、という同作には、

教鞭に立つ望月さん自らの担当する学級のこどもたちの顔が浮かんできます。

そして、この地に伝わる逸話を物語る歌碑の前に。

和歌十首で、奪われた城を取り戻したといわれる東常縁(とうのつねより)の物語。

その詳細な顛末は、午後からの弾き語りコンサートでのお楽しみにしていただき…

庭園へ戻り、昨年度の参加作家、

今年は賛助作品を提供された造形作家、丸山良平さんの作品「平安ろまん」の前で。


今年は、丸山氏の「かたち(造形作品)」に「ことば(返歌)」が募集され、参加者も想いを、それぞれの言葉にしたためました。

長良川おんぱくツアー特別企画として組み込まれたランチタイム交流会。

敷地内のフレンチレストラン「ももちどり」で、

予約限定のカジュアルフレンチコースをいただきながら、

作家さんとツアー参加者のフリートーク交流を。


実際の作品を見て、その作品についてご本人から直接話を聞くだけで、鑑賞の楽しみは何倍にも広がります。


同じ地域に住んでいる!との話がはずみ、地元の話で盛り上がるなど、参加者と作家さんの距離がぐっと縮む場面もありました。

気持ちもほころんだところで、コンサート会場となる篠脇山荘へ。


コンサートに先がけて、

「歌となる言葉とかたち2019」展の閉幕式が行われました。


23年つづく同展の運営委員長 伊藤茂氏よりご挨拶。


そしていよいよ、クロージングイベントとして、コンサートがはじまります。


岐阜のつたえ話を弾き語り演奏活動されている

歌うたいのズボこと長沢由彦さんによる、郡上大和のつたえ話ほかの演奏。

メインの演目は

『和歌で紡ぐ 常縁(つねより)と妙椿(みょうちん)の心』

力強い語り口に、惹き込まれます。

約一時間にわたる迫力の演奏を、窓の外には緑あふれる会場で、歌いあげていただきました。


ひきつづき、同会場で、今回の展示作家紹介 兼 作品案内が行われました。


紹介された方々は、

午前中のツアーで作品をいっしょにめぐった廣瀬さんと望月さんのほか、


演奏会場となった「篠脇山荘」に展示されている

地元・郡上市の書家・山田白陽さんの作品「森羅万象」のもとになった

短歌を詠んだ小学3年生の酒井風芽さん。


ランチ会場「ももちどり」に展示されていた「薩摩芋色の羊」の作者、

各務原市在住・画家、奥村晃史さん


作品「小さな世界の音楽会」を制作されたのは、岐阜市在住・画家 長沢悦子さん。

演奏家の長沢さんとご夫婦での出演となり、短歌を詠んだ小学3年生の簱大翔さんとは、この日が初対面だったとのことです。

短歌から「音」をテーマに制作された同作品は、演奏会場となったこの篠脇山荘につづく道の途中に展示されていました。


また、そのあと、長良川おんぱくツアーの方には特別に、

古今伝授の里フィールドミュージアムの敷地内の資料館「和歌文学館」「東氏記念館」を、案内ガイド付きでご覧いただきました。

郡上大和の古今伝授の里 フィールドミュージアムをフルコースで楽しめる盛り沢山のプログラムになりました。

郡上大和・和歌の里で、アートといっしょに過ごす一日。


この年、強力な台風が訪れた直後の開催という心配はありながら、無事開催できたこと、

はるばるご参加いただいた皆様にも楽しんでいただけたことに、ほっとしています。


ご参加いただきました皆様、企画にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

関 10/21 記。

(※この記事は、後日掲載しましたが、記事の公開日はプログラム実施日としています。)


⌘ 各種リンク


>> 古今伝授の里フィールドミュージアム

・・・令和元年 9月15日、「短歌の里交流館よぶこどり」がグランドオープンしました。

>> 長良川おんぱく

・・・長良川流域の文化や技術やアートを体験する、体験プログラムの見本市。