奇跡が当たり前のように起きる、そんな時代の到来 その3 アルンとの出逢い
この夏知り合ったMamuraとショッピングセンターで待ち合わせ、
向かいのドネル屋でサンドイッチをかじりながら、
「仕事のオファーが来たのよ・・・でも条件がねえ・・・」
と話していると、
「あら、どんな仕事がしたいの?英語とトルコ語・・・?
それなら私の瞑想の先生を紹介するわ。
ワークショップの通訳(英語←→トルコ語)を探しているのよ・・・」
と言われ、1時間後には、コーヒーショップに彼が現れた。
眼光鋭く、それでいて優しさと叡智を感じさせる眼差し、ものすごいグラウンディング・・・。
一目見て、彼は普通の人と違うというのがすぐ分かった。
彼は、もともとビジネスやっていたけど、末期ガンになって死ぬのを待っていた時に、
呼吸セラピーとOSHOダイナミック瞑想に出逢って、3年かかって完治。
それで、自分がやるのは、これだ・・・!
・・・とセラピスト及び、
ワークショップや資格取得コースのオーガナイザーを始めたのだという。
自分のトルコ語のレベルの低さに引け目を感じ、緊張しながら話す。
Mamuraは瞑想・・・と軽く言ったけれど、その内容はかなり専門的で、私にはとても通訳は出来そうもない・・・。
トラウマに入っていくので、途中で取り乱したりする人がいても、動じずに流れに乗って進めていけるかどうかが一番大事なのだという。
「トルコで何をしたいのか?そもそもずっといる気があるのか?人を助けることに興味があるのか?」
そんなような事を聞かれ、以前やっていたことなどを話し、オルタナティブなツアーをやりたいのだと言うと、
「今、君のエネルギーを見てるんだ。君はシャーマン的要素とヒーラーとしての要素があるね。通訳ではなく、マッサージを学んで、僕と一緒に働かないか?女性の中には男性に触られるのが嫌な人も多くて、女性でやれる人が欲しかったんだよ」
(トルコは一応イスラム教の国なのです。そんなことを感じさせないくらいモダンな人がいっぱいいますが・・・)
と彼は言い、あっという間に9月26日から29日までの呼吸セラピー&OSHOダイナミックメディテーションのワークショップにアシスタントとして参加する運びになった。
それを体験してみて、興味が湧けば、12月にあるマッサージ講座を受けて、仕事を始めることができるんだと言う。
今まで何度かアロマセラピーやらNLP、様々なボディワークをかじっては来たものの、本格的にやることがなかった私が、セラピストになる・・・なんて、予想もつかなかったし、やれる自信もなかったのだけれど、アルンのエネルギーには逆らう理由も見つからなかった。
そもそも、この夏、人生がひっくり返るような苦しみと悲しみと痛みと・・・全てをひっくるめ、身体が引き裂かれるような想いを引きずって、20年来の友人であるピーターのところに19年ぶりにたどり着いた時、彼に言われたのが、
「Slow down, Shoko. What you need now is sit in the garden 20min, meditate (スピードダウンしなさい。君に今必要なのは、庭に座って20分間瞑想することだよ)」
だった。
息をするのも苦しいほどだった私は、そう言われてもずっと自分の中の悲しみ、苦しみに居座り続け、時にパニックになったりする事もあり、ピーターが大丈夫かい?と声をかけてくれた事も何度もあった。
そんな私だったけれど、ピーターのところにいると、素晴らしい出逢いの連続で、たくさんの人から愛をもらい、徐々に元気になっていった。
アルベルトとの10日間のトルコ南東部古代文明の旅、そしてコンヤの友人たちとの再開と別れを経て、何とTEDに出ている瞑想家、Jayが来る。
瞑想の先生というと、かなり年配の人を想像していたら、私より少し若いくらいの人だった。
でも、さすが目力とグラウンディングが半端ない。
そんな出逢いがあっても、自ら瞑想することがなかった私にとって、このアルンとの出逢いは天から「観念して瞑想しなさい」と言われているような気がしたのだった。