🔲 大迫傑選手と長距離界の未来
2020年を見据え、更に2021年へ挑戦するー。
先日開催された、東京オリンピック・マラソン選考レース“Marathon Grand Championship”<MGC>に出場し、内定されずとも3位に食い込みインパクトを残した大迫傑選手。現日本記録保持者(NR:2時間05分50秒)です。
その大迫傑選手が、MGCには賞金が出なかったことをTwitterで告発し、意を唱えました。
あれほど国民から注目された大会でなぜ賞金は出なかったのでしょうか。
※沿道での観戦者数は約52万5000人。
大迫傑選手は更にTwitterで
「選手は名誉の為だけに走っているのではないのです。僕らは走ることでご飯を食べ、家族を養っているのです。」
とアスリートファーストではないスポーツ界の現状を訴えました。
この「実力と報酬の世界」の問題は後々大きくなりそうですね🤔
海外のスポーツ界と比べたら日本のスポーツ界にはまだまだ改善の余地があります。
世界との差、それは単に実力の差ではなく、環境やモチベーションも関わっていると思います。
大迫傑選手は一連のツイートの中で大きな発表をしました。それは、2021年3月ごろに彼主催の「アスリートファースト」を目的としたマラソン大会を開催するということです。
彼は川内優輝選手とのやり取りで大会の開催意図を説明。「東京オリンピック後の選手のモチベーションや、気象情報など選手にとってベストな時期を考えた」としています。
確かに3月だと気候も徐々に温暖になりつつある時期で、夏のような湿気もないので開催時期としては妥当ですね。
コースやスポンサーがこれから設定されると思いますが、無理のない様に計画できることを祈っています...。
大迫傑選手の“意志の目”に映った「アスリートファースト」の世界を私も見てみたいなと思いました。
陸上の種目の中で特に国民から(老若男女から)注目される長距離界で、常に問題意識を持って変革を起こそうとするのは大迫傑選手です。
以前は日本選手権の10000m出場枠で一悶着ありました。彼が声を上げるのは常に自分とその他のアスリートの未来のためです。
そして彼の一連のツイートで確信しましたがやっぱりスポーツはアスリートファースト、音楽はアーティストファーストで在るべきです。これが「大前提」。
お客さんを喜ばせるとか、お金が動くとか二の次。
本人たちがいかに素晴らしい環境で最高のパフォーマンスをして次に繋げるか。
そのためにはモチベーションや彼らのキャリア、ライフスタイルを支える運営が大切になってきます。
彼が開催する大会がどういうものになるかは未知数ですが、同じくMGCを走った設楽悠太選手や神野大地選手、青学陸上部の原監督が既に賛同しており、かなり期待値が高そうです🤔
2021年のその大会、ぜひ私も観に行きたいなと。笑
更に、大迫傑選手が所属していたNIKEが運営する“オレゴンプロジェクト”がまさかの解体。(※ヘッドコーチのアルベルト・サラザール氏の資格停止処分による)
悔しい気持ちはいつも彼の背中を後押しています。
彼の中で気持ちも環境も変化したことは間違い無いでしょう。
私たちの知らない間に世界は動いています。
誰よりもクールで、問題意識を持ち、
常に進化を続ける大迫傑選手にこれからもついていこうと思いました^ ^
オチはありません。笑