栄光とその後
為末氏のリンクです。
文章の表現がとても冷静で好きです。
心の変動がうまく表現されていると思います。
栄光と挫折
みたいに思うかもわかりませんし、トップアスリートだけが感じるものだと思っている人もいるかもわかりません。しかし、同じ仕事をずっと続けてきて人からも評価を受けた人ってこういう葛藤があるんじゃないかと思います。
私も同じ仕事を続けてきたので気持ちはわかります。
もちろん、大舞台で脚光を浴びるような経験はないですが、人から一定の評価を得ると、その評価を落としたくないと自然に思ってしまいます。
その思いが大きいか小さいかの違いで、誰しもあることだろうと思います。
そういう時、趣味はとても役立つように思います。
なんでもやってみると、自分ができないことに気づきます。
はじめてのことをやるとできないから考えます。
それを考えていると自分が人から評価を受ける対象だったことも忘れます。
新しい気持ちになれると思います。
為末氏の場合は、周囲に支えられながら第二の人生を歩んだと書いてありますが、それでも5年かかったと言うことです。いかに人のプライドというのは大きいかがわかります。
これは、仕事に関してだけの話しではないと私は思っています。
それは、身体の動かし方についても共通する部分があります。
以前にアップした記事を見てもらうとわかりますが、手足は自由に動いてくれすぎるので、手足に意識が注目しがちです。
しかし、これでは、いつか身体は壊れます。かなり強い筋肉をもっていても壊れます。
体幹は手足に比べて非常に動かしにくい。
スランプに陥った時や、怪我に苦しんでいる時は、簡単なことじゃなく、難しいと感じることをやった方がいい。その結果、手足を使う意味がよくわかりはじめます。
手足の運動ができなくなったというのは、身体にとっては、為末選手が味わった挫折を感じている状態と全く同じです。それを意図的に作り出す訳です。
そうすることで手足と体幹が連動して動きはじめます。
ゆっくり動くべきです。
大きな動きじゃなく、小さく動くことです。
為末氏は、現役は引退していますが、このような文章は、アスリートの心にとても響くのではないかと思います。しかし、アスリートだけの問題じゃなく、普通に腰痛や肩凝りが慢性化している人にも共通します。
新しいことをやった方がいい。頭を切りかえた方がいいです。
その痛みや症状に囚われない為にもそうしたほうがいい。
この文章を読んでわかるのは、どんなことも一緒なんだと思うことです。