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いなべ市議会議員 篠原史紀 しのはらふみのり WEB

これからは市民力を!

2019.10.21 07:55

議員を拝命して、もう少しで任期の半分の2年間が終わろうとしています。

早かったですが、実に内容の濃い2年間で、同時に一人の限界を感じています。

自分の思いとしては、北勢と藤原地区を重点にと考えていますが、自分の力不足もあり、全てエリアを網羅できていません。まだまだ顔を売れていないので、地区行事も一部を除いて呼んでいただけていない状況ですので、地区の行事の情報を是非、お知らせください。

2年間、全部の議会にて一般質問を行い、最近では、総括質疑も行っています。また、広報編集委員会では、プロの編集者として数々の意見を申し上げ、表紙やタイトルなどかなり刷新できたと自負はありますが、全体としては、まだまだ、紙面改革の余地はあります。

一般質問の中で取り上げてきたことの中で、最近、特に重視している点は

共助です。

いなべ市は、全て自治会を基本に地域政策や事業が行われています。つまり、自治会に加入していて、積極的にかかわっているということが前提となります。

しかし、近年、自治会長の担い手を探すのも困難。若い人は仕事も忙しく自治会行事の全てにはなかなか参加できない。意見を言っても取り上げてもらえないから、どんどん関心が薄れてしまうなどの傾向があります。

また、もっとも問題視しているのが自治会加入率です。いなべ市は地域の繋がりが濃いとよく言われますが、加入率は約63%しかないのです。四日市や鈴鹿は83~85%です。市は「いなべ市は工場が多いため、単身者が多いため、加入率が低い」と言いますが、それについては、かなり疑問です。また、自治会に入りたくても、加入する際の入会金が多額や外から来た人を受け入れがたい自治会もあるとも、市民の方々よりお聞きしたこともあります。自治会は、任意組織ですが、基本的には住民の加入を拒むことは否であると、私は考えます。市の地域施策、事業が自治会ベースで行われているのなら、なおさらです。

さて、こうした中、市民の意識は受動的になっていきました。

「我々は税金を払っているのだから、行政がやるのは当然だ」との声も大きくなっていますが、自治の基本は住民自治です。まず、自分で行う自助があり、自治会など近所の方々と力を合わせて行う共助があり、それでも、どうにもならないことを行政が解決する公助が三位一体でないと、地域を運営し持続可能にして行くことは不可能です。

つまり、今後は、薄れた市民意識とパワーをいかに促進し、力を取り戻すか。

「忙しいから」。そう一言で片づければ、それだけ。

私はよくよく考えるのですが、全て手仕事で、車もなく、道路も悪い昔に比べ、今がものすごく忙しいかと言えば、そうなのか?忙しい時代であるなら、どうすれば、地域や住民自治に参加できるか?を議論していかねばならないし、新しいしくみをつくらねばなりません。

そのためには、意識ある市民がまず行動を起こし、繋がることが1ステップかと考えます。

自助、共助、公助。

現在、大嶋啓介さんの講演会の開催をお手伝いしています。また、市民活動センターへも、ちょくちょく足を運んでいます。教育委員会生涯学習課には公民館活動に代わるものが行えないか?もっと、いなべ市の担い手の人材育成を絡めて、事業がやれないか?と、何度か意見を言わせて頂いています。市のレスポンスは正直、期待薄です。きっと、私が言う意味が理解できていない。いなべは今までこうだったのだから、このままで良いでしょ。ぐらいにしか認識はない。

ならば、市民がまず始めて、意識ある市民が市に意見を出していくことが必要です。

しかし、投票率の低さが示すように、それでも、若い世代が興味を示さないならば、地域社会は徐々にほころんでいき、今ある行政サービスすら持続することは不可能になるかもしれませんし、どうしても高齢者主体の施策や事業が重視されることとなるでしょう。

市民で繋がること。市民が自分の力で地域のために何かを企画し、行うこと。

そうした機会に、ぜひ、一人でも多く参加してみてください。