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目のストレッチ・目のヨガスクール

認知症になるということは・・・

2019.10.23 14:46

視力向上ヨガ協会 上級インストラクターのアヤーナです。

先日、

認知症予防協会さんの「認知症予防講座」を再受講してきました。

そこで

質問がされました。

「認知症ってどんな症状だと思いますか?」



昔の記憶はあるが、最近の記憶はなくなる

帰り道がわからなくなる

食べたことを忘れる


・・・


いろんな意見がでましたが

この質問

深いな〜・・・と思いました。



私は、15年ほど前に

母方の祖母の認知症に付き合ったことがあります。

その時のことを振り返ると

今はもう後悔しかありません。


祖母は夫を戦争で亡くしてから、

大阪市内で開業医をしながら1人で暮らしていました。

ひょんなきっかけで半世紀以上続いた医院を閉め、

私たちが暮らす吹田市で一緒に住むことになりました。


その時、祖母は86才。

軽い認知症がありました。


引っ越ししたことがトリガーとなり、

認知症は日に日に悪化しました。


約1年。

一緒に暮らしましたが、新設の施設に運良く入居することができ、

私との暮らしも終わったのですが、

半年の間に要介護2から5にあっという間に落ちました。

ギリギリまで仕事をしていたので、その反動も大きかったのかと思われます。


要介護2から5に落ちていく祖母は

いつも泣いていました。


最初は「まだらボケ」の状態で

あれ? 私、今、何やってたっけ?

と正気に戻る瞬間があるのですが、

その時の祖母の落ち込みようが、本当に可哀想でした。


知らない間に、無意識に自分が動く。

それも常識を逸脱した動きをする。


正気に戻った時に、

どうしてこんなところにカバンを置いているんだろう?

どうしてこんなところで靴を脱いでいるんだろう?

と自分がやったことを不思議に思い、

それが重なってくると、

自分を信じられなくなって、

しまいには、自分がやったことに ゾッとし、絶望する。


記憶が抜け落ちる恐怖と戦う辛さから解放された時

安らかな顔になりました。

完全にボケてしまってからの祖母は、本来の穏やかな性格で、

施設でも問題を起こすことなく、10年間穏やかに過ごし、静かに息を引き取りました。


認知症は

徐々に、死に向かって、1つ1つ機能が閉じていく・・・


これは、祖母が死ぬ少し前に生まれた息子を育てながら感じたことですが

生まれたての赤ちゃんは、

まず、自分の体がどういう風に動くのかを確認します

指を動かしてみたり、足を動かしてみたり

そして、ハイハイを覚え、つかまり立ちをし、二足歩行。

その間に、まずはお母さんのおっぱいを飲み、離乳食になり、

スプーンやフォークを使って食べ始める。

その頃までは、まだ家族の限られた人間関係の中での生活ですが、

保育園、幼稚園になり、小学生になり・・・

だんだんと自分を取り巻く「社会」が広がります。

今、息子は小5ですが、学校だけでなく、野球で監督やコーチ、

他の保護者のお母さんたちとの「社会」に溶け込んでいます。

この先、中学、高校、大学、そして社会人と

どんどん自分を取り巻く「社会」が大きくなり、複雑になってくるでしょう。


花の蕾がふくらみ、花びらをいっぱいに開かせている・・・そんなイメージでしょうか



ここで、最初の質問

「認知症ってどんな症状だと思いますか?」


私は

社会性をなくすこと

だと感じています。


生まれてから大人になるまでにつちかった「社会性」を

そのまま

まるっきり逆に降りていくような・・・


そう、両手いっぱいに広げた花びらが、一枚ずつ落ちていくような・・・



一番最初に、

他人への思いやりがなくなる

次に、気遣いがなくなり・・・優しさがなくなる


「なくなる」というより、どう表現して良いのかがわからなくなる

と言った方が良いかな。

相手がどういう気持ちなのかを察することができなくなるのだろうな、と思います。


花びらが全て落ちた時、「自分」しか残らない

そう

認知症って「自分」だけ、になることなのかな、と。



認知症は、本人も辛いし、介護する家族も辛いです。

できれば、認知症になりたくない

もし、なるのであれば、できるだけ遠くの未来に遅らせたい・・・


今、ヨーロッパでは認知症は遅らせることのできる病気になっているのだそうです。

認知症の発症を5年遅らせることができれば、

認知症患者は3分の2に減るのだとか。


鍵は

「昔のことは覚えていて、最近のことから忘れる」ということ。


脳の中で、記憶を司る海馬

英語で HIPPOCAMPUS(ヒッポキャンパス)というそうです。

キャンパスに絵を描き留める・・・そんなイメージでしょうか。


この海馬に刺激を送ることで、認知症を遅らせることができるとしたら

今から予防しておく価値はあると思いませんか?


海馬を刺激するのは、ずばり「嗅覚」


私は、

眼鏡士という資格を持ち、視力向上ヨガ協会のインストラクターですから

「視覚」とか

認定補聴器技能者の資格を持っているから

「聴覚」と言いたいところですが

「嗅覚」が死滅した海馬の組織を蘇生することができるんですって。




昼の香りと夜の香りをアロマのディヒューザーで嗅ぐだけ。

毎日ストレッチ・・・

毎日あれ食べて、これ食べて・・・

のように難しくなく、

ボタン1つ押すだけ。


それだけで、認知症は防ぐことができる可能性があるのです。


これは、1つの生活習慣にしても良いのではないでしょうか。


愛する家族

愛した人を忘れないためにも・・・




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