日本クラウゼヴィッツ学会に登壇しました
2017.10.28 01:00
10月21日、東京電機大学で行われた2017年日本クラウゼヴィッツ学会のシンポジウムに、弊社代表がパネリストとして登壇しました。
本年のシンポジウムのテーマは「新しいジョミニ」。 代表は、孫子とクラウゼヴィッツ、そしてジョミニという3人の戦略家の情報に対する態度を比較し、彼らの戦略論の背景に哲学的思考があるのかどうか…という観点から発表を行いました。
戦略論の名著であるクラウゼヴィッツの『戦争論』には、「経験事象をこえたときに人間のもつ理性の限界、合理主義や判断力への懐疑」というカントの哲学の影響が見られることを指摘。 故にクラウゼヴィッツは戦場において情報を的確に収集し、明晰に分析できるといったことに疑義をもったのではないかと問題提起を行いました。
さらに会場からの質問を受け、孫子の情報論や、戦略と哲学の関係について議論を深めていきます。
シンポジウム終了後は、駅前で向学心あふれる参加者に遭い、予定外に喫茶店に移動。
有志と共にテーブルを囲み、中国古典や哲学の講義が続きました。