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この道往けば act2

榎坂峠 Revenge

2019.10.25 08:19

さて今年一発目となるRevenge編は、ある意味全敗とも言える(笑)朝倉街道の峠です。

福井市と鯖江市の間に多く存在する朝倉街道の峠ですが、その中でも最も西に位置するここ。

榎坂峠(えのきさかとうげ)

朝倉街道の主たる道だっという榎坂峠、その現在をレポします!

さて、ここは福井市。

前回、中途半端な場所から始まった反省を活かし、福井県道32号清水美山線(しみずみやません)との交差点からスタートです。

現在地は県道32号、青看通り、左折するのが峠へ至る福井県道208号徳光鯖江線(とくみつさばえせん)です。

この辺ではよく見る農村の県道風景が続きますが、奴はすぐ現れます。

例の如く、潔い突っ込み方で山に挑む線型から見えてくるのは・・・。

榎坂トンネル(えのきさかトンネル)

ここまではいい。

ここまでは前回、ちゃんと紹介できた。

今日の用事は・・・、

こっちだ!


見た目はどう見ても旧道。

トンネル脇から続くダブルトラックなんて絶対そうっしょ?

しかしこれは旧道ではなくあくまで林道。

この先道は先細り、車両通行不可な古道となるのです。


そして今日の武器、これまで買おう買おうと思って忘れ続けていた(汗)、山歩き必携の一品!

ベアベル!

皆さん、ぷーさん怖いですからね。

山歩きの際は必ずお持ちください!

ダブルトラックの林道はしばらく続きます。

踏み締められて大変歩きやすい道は、現代の林道の雰囲気満点で続いていきます。

・・・ちょっと思ってたのと違う・・・。

その終わりは唐突に訪れます。

現役県道なら間違いなく、「幅員減少」の看板と反射板が林立するであろう道幅の削減。

ここから先は安土桃山時代のまま。

朝倉街道の道筋が始まります。

道はなかなかの勾配で登っていきます。

しかし騎馬がここを走っていたと言われても十分信じられる道幅、勾配を有しています。

街道ってやっぱいいね。

植林によって古来からの雰囲気は失われていますが、それでも十分にテンションが上がる道。

自然に沿った道の作りがなんとも愛らしいです。

ん?

道が2本に別れてる??


当然、観光地化されていない古道では看板など望むべくもありません。

地図読みと経験と勘をフル稼働させ判断しなければなりません。

右か??

左か??

ここで僕は左に進みました。

道はこの通り、相変わらずの勾配で登っていきます。

これはもらったか??

やや崖側に傾いてますが、これまでで最も昔の面影を残す区間に出会いました。

かの朝倉義景もここを通ったのでしょうか?

榎坂峠、着。

U字のきり通しを持つ古代の峠。

現在でも驚くほど綺麗にその姿をとどめていました。

その理由は実は・・・、

なんじゃこりゃあ!!

鯖江市側の道は古道の雰囲気ブチ壊しの林道!

そしてその道を古道跡として案内する看板!

福井市側の手つかずな雰囲気とは打って変わり、なんか間違った方にアピールしちゃってる!

無人島だと思ったら島の反対側で土産屋を発見したようながっかり感!!

これで完全に気持ちを折られた僕はすごすごと福井市側へ踵を返しました・・・。

峠にはお地蔵様が鎮座していました。

まだ冬使用の簾がかけられていてその姿は拝めませんでしたが、手を合わせていきます。

またお会いしに来ましょう。


さてこれで朝倉街道の本来の姿の一端をご紹介できました。

しかしこの道はまだまだ奥が深い。

今後も継続して探索していきます!


以上、榎坂峠Revenge編