想い〜筑後川100万人ゴミ拾いについて〜
筑後川100万人ゴミ拾い活動について
11.16 第2回River Crew Festival in 筑後川のグランドフィナーレ企画で、筑後川100万人ゴミ拾いのスタートアップ企画が行われます。筑後川流域には約100万人の方々が暮らされています。「え?筑後川流域に住んでいる人々全員ゴミ拾いしなさいって企画なの?」と思われるかもしれませんが、勿論そうです・・・嘘です(笑)
筑後川は九州一の大河です。流域だけで無く、福岡市に住む150万人の約3分の1の生活用水にもなっています。九州では何百万という人の生活・産業に携わっている大切な河川です。筑後川100万人ゴミ拾いにはそんな筑後川流域で「筑後川を大切にしよう」という想いを繋いでいく。そんなきっかけの場所になれたらという想いから始まりました。
主催は、Good News。そして、筑後川の若手による新たな流域連携を作っていく官民一緒になって取り組みだした新団体「Re:R筑後川」がプロデュースしていきます。
今回、このプロジェクト開始に当たってGood News代表を務めさせて頂く僕の思いをここに書かせて頂きます。
僕は中学2年生の頃、友人に誘われて初めてゴミ拾い活動に参加しました。
そこから23年間、活動を続けてきました。正直、中学生の頃は「何で俺はこんな事をしないといけないんだ?」と面倒臭い気持ちで一杯でしたが、23年間経って今振り返ると僕にとってゴミ拾いとはご縁を拾い、未来を拾い、人生を豊かにしてくれたかけがえのないものでした。
活動を始めた当初はゴミ拾いをしていると、通りすがりの方々にご挨拶をされるのがとにかく嫌でしたが、「カエルのスイッチ」と僕が呼んでいるきっかけで気がつきます。
それは、小学4年生の女の子が手書きしていたポスター「この川には足のないカエルがいるのです、川を大事にしましょう」そのポスターを見たときに、その子なりの表現で行動してくれている事に「ありがとう」という気持ちを持った僕は気がつきます。
僕らが活動していた時に沢山の人達が笑顔で話しかけてくれてたのは、「なんだ、みんな無関心そうに見えるけど、自分が住んでる街が好きなんだな」って。
認められたいとかそういう思いではなくて、、、。
テレビや新聞を見ると悲しいニュースばかりが流れる今の世の中で、ちょっと素敵な自分達の地域の未来を描きながら出来る活動ってのがとても面白かったし、自分自身の勇気にもなったし。それが今も活動を続けている理由のひとつだと思っています。
でも、1人が、1団体がゴミ拾いを行ったところで、「綺麗事」と片付けられてしまう想いを何百万回口にしたところで、、、。
世の中はきっと変わりません。
だけど、それぞれが住む地域だったり、家族であったり。
この目に映る大事な人を・大事な場所を、ほんのちょっと変えていける事は出来るんじゃ無いかなって思う。
それぞれのやり方でね。
眉をしかめながら地域課題と向き合うのでは無く、せっかくなら笑顔で( ´ ▽ ` )ノ
楽しくないと続かない。子どもも大人も一緒になって同じ空間で未来を見れたら。
だから、エコよりもニコ。
Good Newsのゴミ拾いでは、子ども達に拾わなくても良いから遊んでおいで!といいます。
ゴミ拾いって言っても、ゴミなんて拾わなくても大丈夫。
子ども達は河川敷で走り回って遊んで大丈夫。
大人も散歩ついでで大丈夫ゴミ拾う時間よりも、お疲れ様の珈琲を飲む時間が長くて大丈夫(笑)。
カヌーしてて大丈夫(笑)
極論、ゴミ拾いだけどゴミなんて拾わなくても良い。
同じ場所・同じ空間でそれぞれが筑後川を楽しんでくれればそれで良い。楽しいって思える場所・思い出のある場所は大事にしたいと思える気持ちが芽生えていく。そのきっかけにねれらば、それで良いと思う。
昔は筑後川でも多くの子ども達が泳いだり魚を捕まえたりして遊んでいた。だから川や自然を大事にしたいって思えたはず。
今、川と人の距離は離れてしまっている。自然と離れる事は、心の豊かさを失う事に直結してる気がする。
川と人の距離を近づける、そんなきっかけの場所になれれば。川遊びをしている時の子ども達は目がキラキラしてます。ゲームを持っていた子も、いつの間にかゲームを置きっ放しにして遊んでる。
土を踏み、境目の無い空、通り抜ける風を感じて水のそよぐ音を聞き、脊振に沈む太陽を眺めて自然は心を豊かにしてくれる。
まずはそこから。入り口は難しくなくて良い。
1人の100歩ではなく、100人の1歩。3人で始まったゴミ拾い活動は、筑後川流域を繋ぐプロジェクトへ広がってきました。
各地で筑後川を楽しみなら、ゴミを拾いながら素敵な未来を描きながら・・・そこでどんなケミストリーが産まれてくるか今から楽しみにしています。
ゴミ拾いが終わって、流域各拠点で同時にBBQカンパーイってのも良いですね(笑)
今回、その筑後川100万人ゴミ拾いのスタートアップに、T-BOLANの森友嵐士さんが応援に来て下さる事になりました。
僕は一人でゴミ拾いしている時は、良く音楽を聴いています。
何度も心が醒めそうになった時、聞いていた歌があります。「いじけた視線を君に語るより光を見たい」「絆」「祈り」「Heart of gold」。T-BOLANが、森友さんの歌が無かったら、今の僕はここにいません。
そんな森友さんが応援に来て下さる。筑後川への想いで繋がったTEAM励〜Re:I〜の皆さん、ありがとうございます。
想いを込めて・・・中島重人