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みんなの笑顔がキラキラ輝く まん丸笑顔の あいのち

憲法を知ることは、多様性ある社会を作ること

2019.10.28 08:33

皆さん、こんにちは。

いのちと性の自己決定をサポートする、「あいのち」の佐藤鼓子です。


前回の更新からだいぶ日にちが空いてしまいました。


でも、ぜひお伝えしたいので、直近のイベントについて、写真と共にシェアします。

10月22日(火祝)、「即位礼正典の儀」が行われるため、今年だけ祝日のこの日。

憲法のお話会「檻の中のライオン in 千葉・市川市」を開催しました!

なんと、当初の予想をはるかに超える、中学生以上で82人、子どもも含めると90人以上が集まりました。



「憲法? 難しそう」「私たちに関係あるの?」「学校の授業じゃあるまいし…」


そんな反応も予想していましたが、よくわからない、大切なことがわかりにくい中でも、やっぱり気になっていた、知りたかった人が大勢いるんだと改めて強く感じました。




講師は、ほぼ365日、全国どこかしらを飛び回っている、広島の弁護士、楾(はんどう)大樹さんです。



上記の写真の通り、パペットとスライドを使って、憲法を分かりやすく解説してくださいます。全国行脚の相棒となる数々のパペットがこちら。世代問わず大人気のチコちゃんも!



話はあくまで大人向けです。大人がまず知って、行動へつなげてほしいから。社会をより良くする責任は大人にあるから。私たちが明日からできることを知ってほしいから。でも、大人向けの話だけれど、非常に面白くて、わかりやすいのです!


楾さんは地元広島で、3年前に講演を始めてから、試行錯誤して、憲法を「オリ」に、権力者を「ライオン」に例えて、お話されるようになりました。それが書籍化して、今ではAmazonの憲法部門、トップ3を日々、行き来しています。(2019年10月28日も3位に!)



講演会に参加すると、直筆サインをもらえるうえに、ちょびっとだけお得に買えます!憲法の仕組みを分かりやすい物語仕立てにした、子ども向けの絵本や紙芝居もあります。




さて、講演はまず、この質問からスタートします。


「憲法を守るのは誰でしょう?」 ①国民みんなだ! ②国民みんなじゃない!


皆さんは、どちらだと思いますか?



参加者に手を挙げてもらいましたが、この日の会場は、半々でした。


これは、正解できなくても、仕方ないのです。なぜなら、学校で正解を教わらないから!


実は最もよく採用されている教科書でも、「私たちが憲法を守りましょう」といった表現が書いてあります。


でも、もともと、憲法の理念は「立憲主義」です。これは、どんな政治的主張を持っていても、右でも左でも関係なく、保守・リベラル問わず、「政府の統治は憲法に基づいて行おう」という原理原則です。政治にかかわる、すべての人に知ってほしいルールです。


つまり、みんなの代表で選ばれたライオンさん(権力者)は、いろいろ決められる力を持っています。市民にない決定力、采配力を持っている。だから、力があるからこそ、都合のいいように好き勝手しないよう、檻に入ってもらいましょう、というのが憲法の考え方=立憲主義です。


だから、憲法(権力を縛るルール)は、国民が作り、その憲法によって、国家権力に力を与え、また制限し、その力によって、国民の社会は運営される、ということです。このあたりを楾さんが、時事ネタも交えて、面白おかしく、わかりやすく、伝えてくださいます。


ところが最近、檻の中に入るはずのライオンが、檻を変えたい、檻の在り方を考えよう、と言い出しています。するとどうなるでしょうか。・・・ライオンは力を制限されたくないですからね。自分の実現したいことを実現しやすいような檻にしようとしていないか?という疑問がわきます。


ライオンが檻から出て、暴れだしてからでは遅いですよ! 一口に憲法と言っても、難しい話ではなく、今の日本で考えるべき重要なテーマが詰まっている、内容の非常に濃い、すべての人に聴いていただきたい講演会です。


今も、知る権利が脅かされたり(政権に都合の悪いことをマスコミはなかなか報道しないし、知ろうとしつこく質問した新聞記者を記者会見から排除しようとしたり)、表現の自由が侵害されたり(芸術祭は自由に表現することに意味があるのに、権力者が気に入らないからと中止にしようとしたり)――


権力者に都合のいい社会ではなく、誰もが自分らしく輝ける社会、多様な個性が集える社会、いろいろな価値観が共存し、創造性豊かな社会を私たちは作っていかなければなりません。


ダーウィンも言っていますよね。「変化に強い種が生き残る」――つまり、似たような考え、似たような行動、似たような見かけばかりの種が集まる社会は、生き残りすら難しくなる。私たちがめざすのは、人として、当たり前に人間らしく生きる権利=「基本的人権」が保障される安心・安全を未来へつなぐ社会です。



基本的人権は、生まれながらにして、人が持つ権利です。誰かから与えられるものではありません。誰もがこの世に生を受けた瞬間から、人間らしく生きる権利を持っているのです。


なぜ、性のいのちの自己決定をサポートする「あいのち」で憲法の講演会?と思われたでしょうか。


性教育も、憲法も、人が人らしく生きるために、欠かせない、必須のものであること。そして、その大切なものが、なぜか、現在の日本では、まだまだ話しづらい雰囲気が強いこと。


人が人らしく、自分が自分であることを尊重して、生き生きと輝くために必要なものなら、当たり前に、気負わず気軽に、話せる社会にしていきたい。人らしく、自分らしく、多様性を保って、活躍できる社会にしたい。


だから、あいのちでは、憲法も、性教育も、お産や子育てに関することも、ヒントになるような情報の発信と、感じ考え、みんなで話せる機会を提供していきたいと考えています。


(最高の運営チームの打ち上げ!今、想定されるベストメンバーです☆ ここにいない方々にもたくさん、多大なご協力をいただきました。本当にありがとうございました!!!)


今回、運営に携わってくれた1人がこう言っていました。


「私たちのことを私の知らないところで決めないでほしい」


人生は選べる。生きたいように生きることができる。でもそのためには、個人の自己責任だけにしないこと。社会全体で、誰もが生きやすい環境を作っていく努力が必須です。


憲法を学ぶことも、性を学ぶことも、多様性のある社会を作るために、すごくすごーく大切です。


そして、「あいのち」では何より、自己決定できる社会、自分で正しい情報から選択肢を知って、選べる社会、私が私らしく、自分が自分らしく、その人がその人らしくいられることを尊重し合える社会を実現したいと考えています。



講演会では、参加者全員に、憲法のすべての条文を記した「オリライファイル」を配りました。この憲法条文と照らし合わせて、自分の暮らしで気になったことや、講演会の感想を語り合う、振り返り会を12月1日(日)13~15時、今回の講演会と同じ、全日警ホールで予定しています。


Facebookのイベントページ、またはメール(oriraiichikawa@yahoo.co.jp)にて、参加申込を受付中です!

ミクの会は、「私(my)とみんなの今、生きる暮らしを語る会」の頭文字、M・I・Kに由来しています。お産を語る会から始まりましたが、2019年12月は憲法をテーマに開催します。


憲法がテーマといっても、暮らしと密着した、気軽に参加できる会です。どうぞ、構えずに、普段の出来事をお喋りするつもりで、お越しいただければと存じます。

そうそう、保育はありませんが、子連れでご参加いただけます。今回の講演会も、子どもの遊びスペースを設けたので、多くの子育て世代の30~50代にご参加いただきました。



子どもと一緒に、大人も成長する「子育て」、そして、子育ての入り口であり、親としての人生のスタート地点である「出産」に重きを置き、社会全体で支える環境、当たり前に話せる雰囲気の醸成をめざしながら、多様性のある社会を実現するため、あいのちは、これからも挑戦してまいります。


どうぞ、皆さま、お気軽にご意見やご感想をいただき、イベントにも、ふらっと足を運んでいただけたら嬉しいです!