呼吸
専門家の勉強会に来て下さっているコンディショニングトレーナーの本橋先生が私のやり方をブログに載せてくれていました。
とてもわかりやすく解説してくれて、動画にもしてくれています。
この動画で質問を頂きました。
吸って動かす方が良いのか、吐いて動かす方が良いか?
という質問です。
運動をする時、なぜ呼吸をしながら動かすのか?
諸説あると思いますが、呼吸をする時の筋肉という形で、まず説明してみようと思います。
呼吸筋と呼ばれる筋肉があります。
まず吸気
吸気は呼気より努力する必要があるのでより多くの筋肉を使うとされています。
吸気で一番大事なのは、いわずとしれた横隔膜です。それと肋骨の間にある外肋間筋が主動作筋と呼ばれている筋肉ですが、それ以外に肋骨挙筋、大胸筋、小胸筋(これらは肩が外転位に機能する)、実は背中にある広背筋も関係します。そして前踞筋も肩があがった努力性の吸気の時に作用し、上後鋸筋、斜角筋、胸鎖乳突筋等々の筋肉が関係します。
これだけ見ても沢山の筋肉が吸気と関係しているのがわかります。
呼気
呼気の筋肉は安静時は内肋間筋のみです。
それ以外に強制的な呼気時に働く筋肉があります。
外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋、腹横筋、脊柱起立筋、下後鋸筋、腰方形筋、胸横肋筋
です。
この関係を考えてもわかりますが、吸気は胸周囲の筋肉が主に使われています。
呼気の場合は、腹部の筋肉が主に使われています。
素人の方は、筋肉の場所に興味があったら調べて見てくださいね。
ここで問題にしたいのは、吸気が胸周囲にある筋肉、呼気がお腹にある筋肉という事実です。
昨日は、歩行時に使う体幹の僅かな動きについて書きました。僅かな動きの時は、息を吸いながら足をあげた方があげやすいのです。
逆にすると力がうまく入りにくいというのに気づきます。
足をあげた時に胸を回旋するように動かす訳ですが、この時に息を吐きながらやるとあげにくく感じます。
吸いながらの方があげやすいのに気づきます。
実は、これが大きくあげると呼気の方があげやすくなります。つまり初動は吸気、大きな動作は呼気の方が力がでるということです。
この意味を考えてみましょう。