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こっちも復興途中!佐賀の豪雨災害を取材 vol.1

2019.10.28 15:31



記憶に残る暇もないほどに次々にいらっしゃる災害で 

 情報があれよあれよと上書きされいき 

 たった2ヶ月前のことでも 「何かあったっけ?」 となるのは仕方のないこと。




 佐賀、頑張ってますよ


 8月27・28日の豪雨で被害を受けた武雄地区にお邪魔してきました 


水害には慣れた地域です 

心の備えも十分にあり 設備も整えていた地域ですが

許容量を超えた雨量と満潮が重なって治水のための水門が機能しなくなり 

約1500棟が浸水する事態となりました 



 今 本州広域で被害の出ている水害とプロセスや規模は違いますが

 同じように今も泥出しをしている人々が 佐賀にもいます 

 そして熊本地震以来 見かけなくなった『家屋倒壊』 久しぶりにお目にかかりました

 



《おもやいボランティアセンター》という民間のボランティアセンターにお邪魔したあと

被害を受けた長泉寺さんに伺いました



武雄市の中心部から車で6分ほどに位置するここ

雨によって裏山が崩れ 土砂が本殿になだれ込みました

 幸い 住職やご家族の暮らす住居部分への被害は 本殿と比べて大きくはなく 

ご家族皆さんご無事だったそうです 


「命はあったから それでよかったと思わなきゃね」


住職の奥様はおっしゃいました



 土砂崩れの具合をみると よくご無事だったと手を握りたくなるほどの酷さに声が出ませんでした

 

テキパキと取り仕切るリーダーの他 10名を超えるボランティアさんがそこに集まっておられました

 

ここでは床下の泥出しは終わっており

 十分に乾燥できたため 畳を張るというところ


元消防士というおじさまたちが集まって

テトリスのようにはめ込んでいました

ああでもないこうでもないと試行錯誤でしたが

どうにも難しく別日に持ち越すことに。






 12月には檀家さんがいらっしゃるご予定があるということで 

 崩れた壁に目隠しをしようと 2人女性は縫いものをしていました 



「やってみないとわからないよね!」


なんて言いながら シーツを縫い合わせて目隠しを作っていました 

 女性ならではの気遣いの細やかさ。 



 【おもやいボランティアセンター】

という民間の災害支援ボランティア組織から来ている彼ら

 「このくらいでいいか」のハードルが高い 



 そこに暮らすその人の立場で状況を見て 必要な手助けをされています

それもとっても明るく


  「自分たちの手で復興していこう」

という強いモチベーションで 

佐賀市内から毎日やってくる かなさん


 「春に亡くなったお母さんの故郷のために何かしたい」

  と関東からボランティアにやってきた いしばしさん

 

 「佐賀の災害について テレビで見かけることが減り 

 もうボランティアはいらないかな なんて思ったけど

来てみてびっくり!まだまだじゃん! って驚いたんです」

とおっしゃっていました



「ボランティアって難しく考えすぎずに 

隙間の時間にでも一人でも多く来てくれたらいいね」

と3人でお話ししました



 わたしもお話をお聞きするだけでなく

 割れてしまった木魚を拭いたり 鐘の台座を拭いたりと

 少しだけお手伝いができました


浸水被害の大変なことの一つは泥。


拭いても拭いてもザラザラ感があって

新しいタオルが「これでもか!」ってほどに必要です


それに 床下の泥出しは終わっても 乾燥が不十分な状態で床をはっちゃうと

カビが繁殖しちゃって またやり直し…なんてことも。


そうそう、泥は重くて私には筋肉が足らないのではないかと思っていましたが

床下のような狭いところでの泥の掻き出しは女性が得意なんですって


「自分にもできることがあるかも…」

そう思わせてくれた体験でした




 災害云々はとりあえず横に置いての感想は 

『めちゃめちゃ魅力的な県ではないか!!』。


市民の力がすごくって 県(行政)が市民活動をバックアップ 


 「市民力」は熊本も高いと思っていたけれど 

ここはなんだかもう出来上がってる感…!


市民の意識が高く 各団体が連携を取ろうとする土壌があってからの災害 


 行政と民間がそれぞれ得意なことをやって 

「かゆいところに手が届く」ような 息の長い支援体制ができあがっているようでした       



佐賀から目が離せないどうしましょう