『(四人連れ) HONらんだむうぉーく♫』-11-「聖☆おにいさん」
聖☆おにいさん(講談社コミックプラス)
中村 光
1巻 2008.1.23発売、17巻 2019.7.23発売
幼い頃や多感な学生時代、偉人やヒーローの物語に心躍らせ、憧憬と畏敬の眼になったことは誰しもあるのではないでしょうか。
私もその一人でしたが、同時にそのあまりにも辛過ぎる受難や試練を、自分の身において想像し怖くなったことも多々あります。
帰ってきたウルトラマンは異星人に友人を殺され、恋人は意識不明の重体に。小さかった私は「こんなの絶対にいやーやーー(うぇーーん)」泣きだしました。
徳川家康は苛烈な同盟者である信長の意向により妻と長男を殺さざるをえず、古代ローマのカエサルは息子とよんだブルートゥスらから20以上の剣を受け暗殺された。坂本龍馬もリンカーンもケネディも暗殺されている。
これらの偉大な人たちは幸せだったんだろうか、、、私にはそうは思えなかった。
学生時代にブッダとキリストの本を読んだ時もそうでした。
王族であるにもかかわらず、妻と子どもと一族のしがらみを全て投げ捨てて出家したブッダ。
弟子に裏切られ、人々から糾弾されて十字架にかけられ、父である神に見捨てられたと嘆くキリスト。
聖人の受難につぐ受難に、偉大というのは耐え難きを耐えた先にある灯、諦観とは壮絶なものだ、などと雲の上を仰ぎ見ながら、雲の遥か下にいる自身の安寧を思ったものです。
と、何やら重~い感じになってしましましたが、今回ご紹介するのは、この宗教界の巨星ブッダとキリストを主人公にした「聖☆おにいさん」というゆる~い漫画です。
ブッダとキリストが、現代の東京・立川でアパートをシェアしてバカンスを過ごしているという設定の脱力系コメディ。
雲の上に仰ぎ見た聖人がこの日本に降りてきた~
驚くほど庶民的な暮らしの中でささやかな喜びを見い出したり、
(頑張った後の一服、ビールだったり、タバコだったり、ご褒美スイーツだったり、、、私は和菓子派、うーん幸せ♥)
ちょっとした驚き(や憂い)がギャグ性たっぷりだったり、
(まるでコント 笑笑笑 お笑い芸人さんのネタってこんな風に生まれるのかも♫)
トホホ、、、な思いをしたり、
(あるよね~トホホなシーン わかり過ぎますw)
彼らの目を通せば、私たちのありふれた日常は何ともエキサイティング。
毎日ってこんなにエンジョイできるんだ!と気持ちがほんわかと持ち上がります。
雲の上の偉人ではなく、同じ目線で感じ、肩を叩き合える隣人としての存在。そんな親しみの中から自然にあふれてくるハッピー感がたまらないんですよね。
この世は笑いのツボに充ちている♪
そして、さりげない中からやっぱり思うわけです、彼らのすごさを。
死後数千年経っても、その教えを信じて熱烈に信奉する人が存在する彼らの教えがいかに偉大だったか。
(気になって“歴代ベストセラー本”で検索してみたら、ウェィキペディアが面白かった!数字を鵜呑みにはできないけれど、へぇ~とラインナップを楽しむには悪くないです。聖書は断トツで推定3880億部!!邦書のラインナップに驚きの本もある。嬉しいのは漫画部門!!日本勢すごいです♫)
聖書すごいですね~。この教えの祖・偉大なイエスさんはこんなこと言っています。
信者が読んだら不謹慎だと激怒するかもしれないけど、ここは寛容に笑い飛ばしてほしいな(願望!)。
と思っていたら、「『聖☆おにいさん』の海外メディアによるレビュー(海外の反応)」というサイトを見つけました。
おおーよかった~ 信者の人も日本でしか生み出せない傑作だとその世界観を楽しんでくれているようです♫
このゆる〜い庶民的な笑いは世界にも通じてる!
一服にもってこいのこの作品、一服にふさわしく?中毒性も高いです♪(茶?タバコ?薬?w)
劇場アニメにもなっていて、
さらにNHKでは実写ドラマも放送されました。
皆さまもぜひ一度この独特な世界観を味わってみて下さい。
価値観のバロメーターになるかもです。Let's try!!
Amazon♥内田
【らんだむうぉーかー大募集♬】
一緒に珍道中を歩きませんか!お気軽にお声掛けを!お待ちいたしております^-^/