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松山シュタイナー教育を学ぶ母の会

10月の会~7年周期説②~

2019.10.30 06:45

こんにちは。

だいぶ秋めいてきましたね。

10月に入っても気温がなかなか下がらず、

今年は長く半袖半パン生活を楽しんだように思います。

子どもは未だに日中は半袖。

一方、台風19号による被害は甚大で、今だ苦しんでいる方々が沢山いらっしゃいます。

子どもたちの中にも怖い思い、不便な思いをした子たちは沢山いるでしょう。


震災ユートピアという言葉をご存知ですか?

地震、爆撃、大嵐などの自然災害の直後には、緊迫した状況の中で誰もが利他的になり、

自分や身内だけでなく、隣人や見ず知らずの人たちに対する思いやりを示し、

協力しあい、即席の平和的コミュニティができる。その状況を指す言葉です。

(以前、災害に詳しい夫に教えてもらった即席知識です(;^_^A)

平常時は身分や所属している社会によって分断されている人同士が、

緊急時は境界が取り除かれ、より自由でしがらみが無く、

友好的に助け合おうとする、人が本来的に持つ美しさが現れ出るのです。

災害は悲しいが、災害がそのような機会を提供していることも事実なのですね。

この災害ユートピアが立ち現れるのは、日本だけでなく世界中で見られる現象だそう。

国や社会や人種、宗教を越えて、人が本来的に共通して持つ『利他的な行動』が、

傷ついた子どもたちの目にヒーローのように映り、

希望をもたらしてくれることを願います。


シュタイナー7年周期説の第二期(およそ7歳~14歳頃)の子どもの成長について、

今回も『シュタイナーコレクション1 子どもの教育』のP43「七歳からのエーテル教育」~P53「存在の秘密」を読んでいきました。


その中からキーワードとなる言葉を拾っていきましょう。

◎尊敬と権威(P44より)

「それゆえ、特別大切なのは、われわれ自身が子どもの中に望ましい知的、道徳的な力を呼び覚ますことのできるような、そういう教育者になることである。幼児にとって模倣と手本が教育のキーワードであるとすれば、今問題にしている年頃の場合には、つき従うことと権威をもって臨むことがそのキーワードとなる。

 権威を押しつけるのではなく、おのずと生じた権威を子どもが直感的に受けとり、それによって良心、習慣、傾向が育成され、気質に正しい方向づけが与えられること、それによって子どもがこの世の諸事物を新たな眼をもって眺めるようになること、このことが大切なのである。『各人が自分の英雄を選び、その英雄に従って、オリュンポスへの道を登ろうと努めなければならない』という美しい詩人の言葉は、特にこの時期のために当てはまる。尊敬と畏敬はエーテル体を正しく成長させる力である。」


この頃の子どもたちは尊敬できる、畏敬の念を持って見上げることのできる英雄を求めています。

自分で思考し、価値判断をすることは難しいが、

自分の先生に当然の権威を認め、つき従うことを通じて未来の思考力のもととなる習慣や傾向、道徳的な力を発達させていくのです。


地域に尊敬できる大人がいること、習い事や学校の先生でも良い、身近な大人の中に畏敬の念を持って見上げることのできる人がいること。

あるいは偉大な歴史上の人物の話を読んだり聞いたりするこど。

集まった皆で話し合っても、自分の子ども時代にそんな大人いたかなあ???

いない…かな?(;^_^A という感じでしたし、

今の学校の先生にそこまでは期待できないなあという反応が多かったのですが、

でも中には素晴らしい先生いるよ!という心強い意見もありました。


身近な大人のヒーロー!

乳幼児期よりも思春期前の小学期にこそ大切なのですね!


終了後は、手に入れたローゼルのお花と持ち寄った果物でティータイム。

頭使ったあとの他愛もないお喋りの時間。

楽しい時間でした!