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北欧テイストな木のお店 リーベルクラフト Liber Craft

ボウルを挽く パート2 リセスとチノン

2019.10.30 07:45

   さて、ボウル作りの続きに戻りますと、外側を削ってだいたいのかたちを作ったあと、次の段階である内側を削る準備として、旋盤に取り付ける部分をボウルの底に作っておきます。

   パート1で 紹介したリセスにする方法と、チノン(tenon=ほぞ)にして作って爪(ジョー)の内側にはさむ(コントラクティングと呼ばれる方法)方法があります。 

 下の写真はリセスにしたボウルの底の例

 下の写真はチノンにしたボウルの底の例

   古いお盆の底にもリセスがそのまま残っていました。 これを利用してサンドペーパーをかけると、新品同様になるはずです。

   よく乾燥している木材ならば、いきなり外側のかたちを挽いて、しっかりとサンドペーパーをかけて、次に内側を挽き、スクレーパーで仕上げ 、サンドペーパーをかけて完成としてもよいと思います。思うというのは、木材は完全に乾燥していても、何らかの部分を取り去った場合、時間がたてば必ず変形するからです。ですから、いきなり完成させることはできないのです。粗挽きをして、何日か、何週間か、あるいは何カ月、いや何年もおいて、木材が乾燥し、落ち着くのを待つことになります。途中で、削って変形を取り去り、また、寝かせて置くということも行います。