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最近の鑑賞と感傷

2019.11.01 14:02

ブルーピリオド

美術系受験漫画だが、自己との戦いと美術の学びが両輪となり、洗練され尽くして進んでいくストーリー。

さまざまなキャラクターを通しての人間としての戦い、さまざまな美術理解と実践。

痺れるほどリアルな自分の体験と思いをなぞっている。

昨今の「ありのまま教」に甘えた、その先の地平へ進まない怠惰に対し、喝をぶち込む作品。



ドクターストーン

舞台設定に対し、考えて試して作り、人間の可能性を紡ぐ科学冒険作品。

主人公のベクトルと、さまざまな個人が自分にできることを紡ぎ続ける、人類の在り方。

集め、錬成し、届け、驚かせる。

コーラ1本を作ること、それを受け取れること、涙のタッグだ。


左利きのエレン

美大から広告業界へ。その道程にある試練、周りの才能と自分の実力。

悔しさもあがきも、自分のことのようだ。

あまりにリアルで、リアルに戦ってきた人じゃないと描けない作品だった。

単純なフィクションや妄想の排泄とは違う、「わかる人にはわかる」力作だ。


ユリ熊嵐

某所で議題になると言うことで一気見した作品。

過去騒がれた、有名監督の表現や心理的考察に対し、個人的にはソレはご法度だと思った。

えげつない程、宗教的なモチーフと仕組みで作品の底上げをしている。

個人的に、賛美歌の多用が不快だし、ユリやアートワークこそ現代日本だが、骨子は過去何回も繰り返されてきたベタさ。モノ思うところはある。


ビジュアル系YouTube

バズっていたので、YouTubeでPVやLIVE映像を見直したが、やはり凄い。

あの時代、毎週音楽番組に溢れていた、今となっては黒歴史的な耽美とガチのカッコよさを再確認。凄い時期だったと思う。


カメラを止めるな

裏方の制作者たちの思いと、業界あるある。

どうしようもない構造や圧力、現場のトラブルとそれぞれの力で何とかやっている。

広告企画、クリエイティブやイベント現場ディレクションで味わった沢山のあるある。

素直に感動しちゃうし、痛みも自覚している。



オレンジサンシャイン

ヒッピーの世界観がベースにある為、議題はともかく、ずっと本来の自分に戻っていた。映画全編に流れるロックが、自分の状態を調整していたのかもしれない。


仕事でマグマのようだったり、共同プロジェクトへの構想だったり、かすかな糸で繋がっている人間関係の綾だったり、今週も色々なことがあった。

Image by Pixabay