ZW スティレイザー レビュー
2019.11.06 12:11
今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、
“ZW32 スティレイザー” です。
“ZOIDS ゾイドワイルド” より、
遠距離から近距離まで対応可能な大型ゾイド、
“L型 スティラコサウルス種 スティレイザー” が
発売されました。
アニメのテイザーPVには未登場だったので、なんか急に出てきた感じがしますが、実際のアニメでは第4話に登場。その翌日に発売というのは理想的な展開ですね。ひょとしたらシリーズ初かもしれない。
ただ、近年は予約販売などの関係からか、発売の数ヶ月前には商品仕様が公開されることがほとんどです。ゾイドワイルドの場合は予約解禁が発売日のおおむね一月前と比較的直近ではありますが、それでもアニメでの登場前に盛大にネタバレしてしまうのはどうなのか・・
とくに今回のシリーズには各種ブラスト形態への変形という目玉要素があるんだから、せめてそこだけはアニメでの登場回放送後に公開とかにできないのかなぁ?
まぁ、そもそも登場(放送開始)前に発売されたものについてはどうしようもないんですが。
あと、相変わらずアニメの公式サイトは全然更新しないな・・
ボーン復元
同じ角竜がモチーフということで、ブラストユニット含めたボーンパーツはほぼトリケラドゴスからの流用になります。
ブラストユニット先端のパーツと鼻先の角の形状が変更されているのと、トリケラドゴスにはあった頭上の2本の角(アッパーホーン)とフリル部分のボーンパーツがオミットされていますが、あとは成型色が変更されただけです。
角やフリルがなくなったことで全体に丸っこく、可愛らしくなりましたね。
モチーフとなるスティラコサウルスはトリケラトプスと並ぶ角竜の代表種で、それなりに知名度のある恐竜かと思います。旧シリーズでも初期の名機、レッドホーンやブロックスのスティルアーマー(古代魚ドリアスピスとのキメラ型)でモチーフに選ばれています。
実際のスティラコサウルスはトリケラトプスよりもずっと小型だったんですが、ゾイドの世界観でそんなことは関係ない!
復元完了
外装および武装を取り付けて復元完了。
カラーも相まって重戦車のような雰囲気です。
頭部を取り巻くフリル(エレクトフリル)は、主に曲面で構成されていたトリケラドゴスのものとは対照的に角張った厚みのあるもの(実際には裏打ちパーツがなくなったのでむしろ薄くなってますが)になり、非常に強固なイメージです。
フリルの縁にはA-Zショートレーザーガンを4基装備。中央部のA-Z2連対空砲も含めて前方に向けることができます。
後脚装甲側面にも大型の対地誘導ミサイルを計4発装備。
ライダーの搭乗位置はトリケラドゴス同様に背中。背ビレのようなブラストユニット固定スイッチを脚で挟むようにして座らせますが、若干腰が浮き気味なのもまた流用基と同様です。
頭部外装を外すとちゃんとアイパーツもあります。
例によって色のない、死んだ瞳になっていて悲しい・・
マシンブラスト(兵器開放)形態
というか、兵器開放技である “電撃の壁(プラズマウォール)” を繰り出した 瞬間の状態、ですね。
可動するショートレーザガンや対空砲で周囲に防御網を張りながら突進、鼻先のA-Zガンソードを敵機に突き刺したところで、体内の大容量蓄電システムで溜めた電気をブラストユニット先端のスタンホーンおよびエレクトフリル表面に多数配置されたスーパーエレクトロード(突起)から放出して感電させるという技です。
ブラストギミック自体はトリケラドゴスとまったく同じ。
ボーンパーツの流用はともかく、ブラストギミックはまた違ったアクションができるものを積んでほしかったというのが本音ですね。
ワイルドライガー⇒ビーストライガーのときみたいな追加仕様もありませんし。
あと、ショートレーザーガンを前方に向けるときは異様に堅いので注意です。
電動アクション
通常状態では、口を開閉しつつフリルを前後に揺らし、さらに尻尾を左右に振りながら4本の脚で前進します。
重量感たっぷりにゆっくりと歩く姿は迫力十分。
・・で、恥ずかしながらトリケラドゴスのときには気付かなかったんですが、コレ、背中のスイッチを押し込んだ状態だとブラストギミックは発動しないんですね。
ただ、エレクトホーンおよびフリル飛び出さないというだけで、数秒間立ち止まりはするんですけどね。それはそれでなかなかシュールな光景です(笑)。
ちなみに、この状態ではライダーを乗せることができません。件のスイッチを上に上げておかないと、それをライダーの脚で挟んで固定することができないからなんですが、そんな仕様だったら気付かないのも無理はない!(笑)
ともあれ、ここ最近こうしてレビュー(というかただの感想ですが)を書いたり、そのための画像を撮ったりするのに時間を取られて、大前提のはずのキットやトイそのものを弄る時間が減ってきているという、本末転倒な状況になってるんですよね。
今回のことだって、トリケラドゴスをもっとちゃんと触っていれば気付いたはずだし。ほかにも、とりあえずレビューを書き上げてからあとで気付く、なんてこともけっこうあります(よほどのときはあとから加筆修正することもありますが)。
自分の趣味の記録も兼ねて始めたものが、だんだんとその記録作業に追われて本来の趣味そのものを楽しむことが疎かになってきている・・ダメだなあ。
もっとちゃんと遊ぼう!(笑)
そんなわけで、背中のスイッチを引き上げてギミックを開放した状態のアクションがこちら。
数歩歩いたところで立ち止まり、にわかにエレクトホーンおよびエレクトフリルを射出!
兵器開放技 “電撃の壁” を放つさまを再現したあと、ゆっくりと元の状態に戻ります。
これを二度繰り返したあと、歩行を再開。以下、エンドレスです。
比較画像
まずはスティラコサウルスモチーフの始祖、レッドホーンと。
レッドホーンはゼネバス帝国初の大型ゾイドとしてアイアンコング登場までの前線を支えた名機ですが、徐々に後退を余儀なくされたというところに哀愁を感じます。
しかし生産性や信頼性が高かく、のちにガイロス帝国に吸収されたあとにダークホーン、さらにクリムゾンホーンへと改修された息の長い機体です。
画像のものは第2期版なのですが、なぜか角や足のパーツがダークホーンのものに交換されていました(この状態で箱に入れてしまってありました)。
それらのパーツは本来は黒色成型のパーツで、第1期版からの変更はほぼありません。元のパーツはどこにやったんだろう・・?
とまぁ、それはさておき・・
旧シリーズでも最初期のキットと最新キットということで、デザインの方向性やプロポーションなど、大きく変化していることがよくわかります。
しかし、レッドホーンのどことなく愛らしい、独特のデザインは実にゾイドらしいように思えて僕は好きです。
今回のスティレイザーもいいんですけど、レッドホーンほど長く印象に残る存在にはなれないかなぁ。
流用基のトリケラドゴスと。各形態で。
ボーン形態では角とフリルがなくなったために、若干小柄に見えます。
鼻先の角も省いてやれば、プロトケラトプス種もいけますね。でかいけど(笑)。
外装を着けた状態だと、野生のままに近いトリケラドゴスと、兵器として改造されたスティレイザーとの違いがよく表現できていると思います。
ただ、先にも言ったように実際のトリケラトプスとスティラコサウルスでは前者のほうが二回りほど大きいんですが、こちらでは外装のボリュームからボーン形態とは逆に後者のほうがわずかに大きく見えます。
性能的にも、アニメにてトリケラドゴスに武装を施したトリケラドゴス海を圧倒していましたし、その点は旧シリーズにおけるマッドサンダーとレッドホーンの関係性が逆転したような感じです。