ソフトバンクホークス惜別2019(4)張本優大
秋山幸二監督になって5シーズン目の2013年。
秋山政権初のBクラスに終わったホークスは、
この年のオフ、大補強をした。
サファテ、ウルフ、スタンリッジ、
中田賢一、鶴岡、イデホ
これでもかとばかりの大補強に批判も出たが、
これだけ補強したばかりにゃ負けられないとばかりに翌年リーグ優勝。
11年ぶりの日本一に輝いた。
大補強ばかりが目立った2013年オフだが、
ドラフトに関して言うとホークスはちっとも話題になっていなかった。
ホークスは1位に松井祐樹を指名も、抽選でハズレ
外れ1位に杉浦稔大を選ぶもまたハズレ。
外れの外れで加治屋蓮を1位指名。
以下
2位 森唯斗
3位 岡本健
4位 上林誠知
さらに育成
1位 石川柊太
2位 東方伸友
3位 曽根海成
4位 張本優大
なんと8名中6名が一軍の戦力となり、
あまり語られてはいないが、この年のドラフトは成功だったと言える。
そんな2013年ドラフトで育成4位、チームの最後に入団したのが張本優大だ。
城島移籍後、ずっと言われ続けていた捕手の強化。
細川を西武から、そしてこの年鶴岡を日本ハムからと
他球団の正捕手をFAで獲得しながら、
若手捕手育成に目を向けていたころ。
3シーズン目の2016年7月に支配下登録。
翌2017年のキャンプではA組スタートと期待された。
この年のA組スタートには、山下、甲斐、栗原と若手捕手が並び
一軍枠、そして正捕手候補としても期待されていただろうが、
結局張本のみが一軍入りすることができず、翌2018年オフに戦力外となり育成契約。
今季は育成で三軍中心の生活を過ごし、今オフ戦力外。引退を発表した。
張本がプレーしているところは、二軍三軍で何試合か見たことがあるが、
そのプレーよりも、観客から必ずと言っていいほど言われる
「喝」の声援(?)が印象的。
入団会見でも
「あの張本さんとはご親戚ですか?」
と聞かれたそう(違うらしい)。
張本の過去の記事を調べたらこんなのが出てきた。
2016年といえば、交流戦中にもマジック点灯かなんてぶっちぎっていたのに日本ハムに猛追撃されて逆転優勝を許したあの年。
この時期に昇格ということは、もし早いうちに優勝が決まって消化試合が続けば
一軍出場のチャンスもあったかもしれない。
ところが・・・になってしまった。
あとこんな記事も
2017年キャンプ時点で甲斐の一軍出場数は14試合。
まだ手の届く位置にいたライバルがこの年103試合に出場しブレイクした。
タイミングが合えば、張本が一軍でプレーする姿も見れたのかもしれない。
今後はスタッフとして球団に残り、指導者の道を目指すそうだ。