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「宇田川源流」<現代陰謀説> ISのバグダディ暗殺でアメリカの国務省は東アジアへのテロの拡大を警告するというその因果関係は何か

2019.11.07 22:00

「宇田川源流」<現代陰謀説> ISのバグダディ暗殺でアメリカの国務省は東アジアへのテロの拡大を警告するというその因果関係は何か

 金曜日は陰謀説である。毎週この陰謀説の投稿をしていると、基本的に陰謀ではないことを陰謀といってみたり、あるいは、何か偶然が重なるとすべて陰謀にしてみたりと、なかなか日本人のそれもネットの中の人々の思考というのは「現実を知らないなあ」というような感じになってくる。基本的に「真実で論理的な連続性のあるまともな話をすると、それを陰謀というような人が出てくる」ということであり、まあ、普通の話を普通にするということだけでなぜか陰謀論になってしまう。

「風が吹くと桶屋が儲かる」という言葉がある。

これは「風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。 盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。 猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。 」というような因果関係から「何か一つのことが起きれば、意外なところに影響が出る」ということを意味しているのであるが、残念ながらネット社会になってから、それがすべてネットの中で解明されているかあるいは自分の狭い了見の中で物事が説明できると思っているようで、そうではない内容に関してはすべて「陰謀論」になってしまうという思考のようである。

まあ、それだけ日本人の物事に関する内容の真実を知らず、マスコミの全くわかっていない受け売りをそのまま口にしたりSNSに書き込むか、あるいは、知ったかぶりと頭の中のイメージで真実を調べることなく、なんとなく過ごしている。

ある意味で、日本という国家はそのような国民であっても適当に生きてゆくことができるのであるということであり、政治や国家などを意識しないでもよいし、情報のリテラシーということもあまり考えないで、「井戸端会議的な興味で物事を判断しても責任を問われることがない」というような状況であることは間違いがない。

そもそも「そのようなレベルの低い国民にしてしまった」陰謀を解き明かさなければならないのであるが、まあ、その前にISのテロに関して「風が吹けば桶屋が儲かる」話をしよう。


IS、バグダディ容疑者の死亡認める 後継者名も公表

 ロイター通信によると、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系のアマーク通信は10月31日、トランプ米政権が米特殊部隊の急襲作戦で自爆死したと発表した指導者、アブバクル・バグダディ容疑者の死亡を認める声明を出した。また声明は、ISの新指導者に「アブイブラヒム・ハシミ・クライシ」が指名されたことも明らかにした。

 IS系メディアがバグダディ容疑者の死を正式に確認したのは初めて。声明は、米国の急襲作戦により、バグダディ容疑者の側近でIS報道官のアブハサン・ムハジル容疑者も死亡したと認めた。(中東支局)

2019年11月01日 01時24分 産経新聞

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12274-452907/


「IS団体は東アジアにも」 米報告書、テロ拡大に警鐘

朝日新聞2019年11月02日10時18分

 米国務省は1日、2018年の世界のテロ年次報告書を発表した。米軍の急襲作戦で最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が死亡した過激派組織「イスラム国」(IS)について、セールス・テロ対策調整官は会見で「有害な思想が世界に広まり続けている」と指摘。脅威は世界に拡大していると警鐘を鳴らした。

 セールス氏は「ISが(バグダディ容疑者死亡に対する)報復を求めているとの情報は把握している。ISは最大の安全保障課題であり続ける」と表明した。

 ISの系列団体が東アジアやソマリアにも確認されたとし、「(シリアやイラクにいた)外国人戦闘員はISの支部組織に入るために母国や第三国に向かった。また、シリアやイラクに足を踏み入れたことがない自国育ちのテロリストも攻撃を実行した」と語った。

 ISは10月31日にバグダディ容疑者の後継者を選出したと発表しており、セールス氏はこの人物について「ISが新指導者を選んだ事実は承知している。我々は組織内での役割や、出身地など指導者について調べている」と説明。「テロ組織には常に指導者の交代があり、脅威に効果的に対抗するために確実に最新の情報を得る必要がある」として、分析を進めていることを明らかにした。

朝日新聞2019年11月02日10時18分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/world/ASMC222VDMC2UHBI004?fm=topics


 2019年10月26日に、アメリカの作戦によってバグダディが死んだとされ、その後、アメリカはしっかりとその動画を公開し、また、その後、ISもそのことを認めたうえで、後継者の発表をしている。

その辺のことに関しては、https://www.mag2.com/m/0001647155.htmlから進んでいただき「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」の今月の内容を見てくれればわかるはずだ。今月は「第35話 指導者バグダディを失ったISと中東の「テロ」の根源」として、その内容に関してしっかりと分析している11月は4回月曜日があるので、4週にするか、あるいは12月もそのまま進めるかはまだ迷っているところであるが、実際には、中東のところから、近代国民国家の国境線というところまで記載し、そのうえで、現在の民族独立運動に関してしっかりと考えてみてはいかがかと思っている。

さて、その内容に詳細の部分は譲ることにするが、つまり、バグダディのころは、なぜか、中央アジアを通って中国にイスラム難民がゆくことはなかったし、また、イスラムのテロが派生して中国で行われることもなかった。欧米はあったのに、なぜか中国の北京やウイグルにおいてイスラム教徒解放運動が盛んにならないということは、どのようなことなのであろうか。

当然に、そのことに関しては、今回のバグダディの暗殺とのその後の内容に関して、どのように考えるのかということをしっかりと見てゆかなければならない。

 ISの系列団体が東アジアやソマリアにも確認されたとし、「(シリアやイラクにいた)外国人戦闘員はISの支部組織に入るために母国や第三国に向かった。また、シリアやイラクに足を踏み入れたことがない自国育ちのテロリストも攻撃を実行した」と語った。<上記より抜粋>

つまり、バグダディの後継者は、欧米だけではなく他の国々、特に東アジアにおけるISテロの発生を示唆している。つまり、なぜか行かなかったイスラムテロや、なぜか行かなかったイスラムの難民が東方面に動くことになるということを意味している。もちろん、この報道は「日本」ということであるが、根本的にはフィリピンやマレーシアを根拠地にしているジェマイスラミアなどに対してISのテロリストが入り込み、そこにおいて、様々な活動の活発化が予想される。

一方、中国共産党に対しては、ウイグルの独立運動が活発化することになるが、一方で、「香港のテロ組織に中東から過激派が入り込んだ」ということを口実にして軍隊を入れやすくなったということを意味する。つまり、「ISテロ」を引き合いに出せば、軍隊の活動の自由が様々なところで保障されるということになる。同様のことは、当然に東京オリンピックでも同じであるし、尖閣や竹島にISテロの人々が入り込んだ場合どのようにするのか。そこを韓国や中国との間でどのようにし、また、ISをどのように排除するのか、ということが大きな問題になってくる。

これはバグダディの死という事件だけではなく、クルド人の撤退とクルド人によって捕虜にされていたISの戦闘員の、トルコ侵攻による解放ということがあり、それらをすべて考え合わせて物事を考えないといけない。

まあ、日本の陰謀論は、これだけ因果関係を書いても、「ISの後ろに世界資本がいて……」というようなことを言いかねないし、左翼の少しおかしい人々は「安倍が~~」というようなことを言うのであろう。まあ、どうでもよいことであるが、そのようなことで世界を知ることはできない。